川島ブログ 

コミュニケーション能力に関するブログを書いています。筆者は元引きこもり、ニート、現在はダイレクトコミュニケーションの講師をしている川島達史です。

コミュニケーション能力-講座の軌跡149 起業ニート編 もがき

コミュニケーション能力-講座の軌跡149 起業ニート編  もがき

 

お元気ですか?

僕は元気です。

 

先日、熱せられたアスファルト上でミミズが瀕死の状態になっておりました。心優しい私は、そのミミズをそっと土に返してやりました。きっと私が死んだとき、

 

「閻魔大王様!!あの方です!あの方があの時私を助けて下さったのです!

 あの方は心の美しい方です!絶対天国にいくべきです!」

 

とそのミミズはアピールして下さるでしょう。

 

・コミュニケーション能力-講座の軌跡

ここ数カ月、修行に出ており、ブログが書けませんでした。数カ月放置すると過疎化していて誰も来ないブログと化しますね。そろそろヤバイ!ということでコミュニケーション能力-講座の軌跡を再開したいと思います。

 

タイトル色々と迷ったのですが

起業ニート編」

としました。

 

起業当初は辛酸を舐めた1年でした。貯金が底をつき、1年間1人も生徒さんが来ませんでした。誰にも相談できず、彼女にも見捨てられ・・・我ながらこの時期をよく乗り越えたなあ。。。とじみじみ感じます。

 

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起業家とニートって紙一重です。売り上げあがれば、起業家ですし、ゼロならニートです。この曖昧な立場は思った以上にきつい状況でした。

 

5日に1回程度のまったりとした更新になると思いますが、暇つぶしに読んでやってください。 はじめての方もいらっしゃると思うのでまずは今までの流れから。

 

・対人恐怖症~退社まで

私は高校の高学年から軽度の対人恐怖症になりました。そしてついに引きこもに・・・家族とすら会話ができなくなり、ペットボトルにおしっこをするところまで追い込まれました。

コミュニケーション能力-講座の軌跡37 屋根裏部屋へ追い込まれる - 川島ブログ

そして哲学と心理療法に出会い、心の在り方を見直しました。苦しみながらも引きこもりに区切りをつけ、フリーター生活を始めるようになりました。

コミュニケーション能力-講座の軌跡72 皿洗いマシーン - 川島ブログ

フリーター生活を半年ほど続け、やっとのことで、就職活動をする気持ちになることができました。就職活動では、職歴なし、資格なし、就職氷河期という悪条件のスタートでした。

コミュニケーション能力-講座の軌跡83 就職活動編1 引きこもりからの就職活動 - 川島ブログ

その後、なんとか就職をして2年間サラリーマンをしました。配属先は社長の目の前!追い込まれながらも貴重な経験を得ました。そして起業を決意し退社しました。自問自答した結果、最終的に「コミュニケーション」の分野で起業することを決意しました。当時私は24歳でした。

コミュニケーション能力-講座の軌跡105 会社員編 さっそくのプチ出社拒否 - 川島ブログ

 

・口だけニート

コミュニケーションという分野で仕事をしようと決意を固めた私ですが、なんのことはない・・・実家に寄生するニートそのものでした。とてもではないですが胸を張って街を歩ける状況ではありませんでした。心にはいつも10キロぐらいの錘がぶら下がっているような感覚がありました。 

 

・何をすれば良いのかわからない

コミュニケーションに関してどんな事業をするか?それは全くもって形にすらなっていません。うっすらと目標にあったのは、タイで出会ったオヤジの満たされた笑顔でした。

 

あの屈託のない、純粋な笑顔。その笑顔を社会に取り戻す。どうすればできるのか?あまりにも抽象的です。どうビジネスに落とし込んでいけばいいのか?朧な状況でした。

  

・A3のコピー用紙

ニートのメリットは、考える時間がアホ程あるということです。起きている時間のすべて(正確には麻雀を1時間ぐらいしていたが)を考える時間に充てていました。

 

まずはコンビニでA3の用紙をコピーします。そのコピー用紙を2つ折りにして、喫茶店で広げます。そこに考えていること、感じたことを片っ端から書き出して整理していきました。

  

・書きなぐる

そもそもコミュニケーションって何?

笑顔があること?よく話すこと?

なんか違う・・・

 

事業化するってどうすればいいの?

コミュニケーションのカフェを創る?

しゃべることを前提とするカフェ?

 

でも売上あがる?何人来てくれる?

セキュリティは? ・・・・

貯金した400万円でできる?

 ・・・・

 

どう計算しても赤字だこりゃ・・・

 

こんな感じでひたすらコミュニケーションについての原理や、事業化するプランを考える続けました。一日中書きなぐっていると、A3の用紙の裏表が真っ黒になりぐしゃぐしゃになりました。

 

隣に座っていた女性がその用紙をチラッとみて、30秒後に席を変えたこともありました。悲壮感を漂わせた暗い表情でブツブツ言いながら書いていたので怖かったんだと思います。

  

・起業することの難しさ

コミュニケーションという分野で起業することは確定したけど、仕事にすることができない。具体的なサービスを提供し、事業として成り立たせる。営業も広告も、コンテンツの作製、どれ一つ失敗するだけで、事業は成り立たない。仕事を自分で創り出すという難しさをこのとき痛感しました。

 

タイから帰国して1か月、結局具体的なプランに落とし込むことができず、私は何をやればいいのか?先が見えない状態になっていました。しかし、その1か月で考え続けることで、段々とコミュニケーションという分野の全体像が見え始めたのです。

 

そして私は、ダイコミュの原型を創ることになるのです。

 

 

 

次のコラム

コミュニケーション能力-講座の軌跡150 起業ニート編 コミュンケーション講座を創る - 川島ブログ

 

なぜか月曜に風邪を引く

なぜか月曜に風邪を引く

 

 

・風邪について

6~9月の4カ月間、精神病院で研修を受けたり、企業研修の講師や通常講座でほぼ休みがありませんでした。ここまで休みが無かったのは本当に久しぶりです。。好きな仕事なので精神的には全然大丈夫なのですが、体が耐え切れず風邪を引いてしまいました。

 

 んで不思議なことに、私、決まって、休んで良いタイミングで風邪を引くんです。今週はやっとこさ落ち着いた週でした。気を抜いた瞬間、サクッと風邪を引いてしまいました。気を抜く=風邪を引く という謎のシステムが体の中にできあがりつつあります。

 

結果的に、月~木ほぼ家から出ることなく、風呂にも入らず寝まくっていました。火曜日とか18時間ぐらい寝てた気がします。

 

・妄想について 

私入眠時は、大体妄想します。目をつぶればそこはパラダイス。治外法権、物質的な限界、科学の限界はありません。

 

最近のお気に入の妄想はこうです。1か月の宇宙旅行をする権利をなぜか人類1号で与えられました。予算100兆円で自分好みの宇宙船を建造してOKという妄想です。8LDKの宇宙船を現在脳内で建造しています。

 

 

とりあえず以下まで建造中です

部屋1 露天風呂  

気分に合わせて西洋風 箱根風など変えられる ガラス張りの部屋で、星を見ながら風呂にはいれる 

 

部屋2 BAR キョウコ

深田恭子 森高千里 がママをしているバー お客さんの一人にかしゆかがいて 歌ってくれる  この3人は営業時間だけテレポーテーションしてくれる

 *部屋2は奥さんにこのブログがバレしだい消滅の恐れがあります

 

部屋3 雀荘 

メンツをテレポーテーションで呼び寄せられる 

 

部屋4・・・・ 

 

 

以下くだらないブログになりそうなので終わります。お陰様で9割回復したので無事、講義できそうです。横浜、新宿1,2教室のかたお会いできることを楽しみにしています!

 

 

宣伝

そろそろ日光イベントアピールしないと笑 大型バス借りたのにみんな様子見!!!紅葉の最高の時期ですよ~ぜひいきましょう。

 

 

イベント情報はこちら 

https://www.direct-commu.com/event/

 

 

 

 

 

 

麻雀をしていてよかったこと リーチという概念

麻雀をしていてよかったこと リーチという概念

 

久々の更新です。今月講義が続いてブログを書く時間がありませんでした。来月あたりから対人恐怖症克服期の続きを再開する予定です。

 

さてさて今回は「麻雀」についてコラムを書きます。私は中学生の頃に兄貴から強制的に麻雀を教わりました。そのおかげで麻雀にすっかりはまってしまった時期もありました。

 

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一時期はこんな感じで、狂ったように打ち込みました笑 お陰さまで一時期廃人になりかけました。

 

 

今ではたまの空き時間に少々打つ程度になってしまいましたが、プロジェクトを展開する上でも結構役に立ったと感じています。

 

 

特に麻雀においては

「リーチ」

という概念は非常に重要です。

 

リーチとは投資のようなもので、ある程度の勝算があるときに前向きに投資するという行動を意味します。

 

新しい価値観を社会に提案する上で感じることは、実際に事業として成り立たせるためには、非常に多くのリーチが必要だということです。

 

これは社会に必要だ!

 

と確信をしたら、思い切ってリーチをかけるのですね。この辺の感覚は経営と麻雀は非常に近いのですね。行くべき時にがっつりリーチを欠ける胆力は麻雀で磨かれた気がします。

 

 

 

未来に確信なんて持てないです。やってみなければわからない。

 

10回リーチして1回しか成功しなそうだったらさすがにリーチはかけません。しかし、10回中3回ぐらい成功しそうだったら、資金的、時間的にリスクを背負っても思い切ってリーチをかける。

 

んで多くの場合失敗します笑 

 

でもたまにズバリ当たって、先生方と生徒さんが繋がったり、実際に悩みが解決されてい行ったりします。そのときは勇気を出して新しいプロジェクトを仕掛けてよかったな~と思います。

 

 

 

第2回たつたつ杯

来年やりたいな~

 

 

 

 

 

 

 

 

コミュニケーション能力コラム 45  早口な人-集団の会話

コミュニケーション能力コラム 45  早口な人-集団の会話

 

前回は「ゆっくり話す人」の集団におけるコミュニケーションの対策を挙げました。今回は「早口な方」のコミュニケーションについて考えていきます。

 

・主導権疲れ

早口な方は集団において主導権を握りやすいので、自分好みの会話の展開になりやすいです。どちらかと言えば、会話を楽しまれる方は多いと思います。心理学の研究では自己開示は多ければ多いほど幸福感は高いです。メンタルヘルス的に良好な方は多いと思います。

 

一方で、早口な方に多い悩みとして「主導権疲れ」が挙げられます。これは「早口かつ気遣いができる人」に起こりやすい現象です。早口でかつ気遣いができる方は、必要以上に周りに配慮をし過ぎてしまい疲れてしまうのです。 

 

 

例えば、

話す速度が

 2 2 1 1

こんな感じの飲み会ではの方は疲れてしまうことが結構あります。間を埋めようと思って、一生懸命になりすぎてしまうのですね。

 

・ゆっくり話そう

解決策としては、周りの方のペースに合わせて、ゆっくり話すことが挙げられます。ゆったり話すタイプの方が多い場合は、いつもよりもスローペースで話すように心がけましょう。

 

質問を連発する方、話し続ける時間が多い方は特に要注意です。時には沈黙Ok!!と子心の中で意識して、会話の相手の主体性を信頼し、気遣いし過ぎないようにしましょう。 

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・言い換えのオウム返しを複数使う

会話の展開は各駅停車がおススメです。

 

例えば、

 

相手が

 「昨日動物園に行きました。楽しかったです」 

 

と言ったら、

 

 

「動物園はワクワクしますよね~」

 

****3秒の間***

 

「動物園はたくさん動物いるから、飽きないですよね~」

 

 

こんな感じで、すぐ質問しないで、各駅停車で進めていきます。早口な方はすぐ次の話題に移りたがりますが、話題を進めないという引出しも持っておきましょう。

 

 

・あえて話さない!

私の場合、7割方、自分が話す感じになってしまったら、あえて黙ります!!!もう何が何でも黙るのです!!最初は変な空気になりますが、誰かが絶対に話してくれるようになります。

 

 

5 3 2 1 1

 

 

という状態だったら、

 

 2 1 1 (かくれ5)

 

の状態にするのです。そうすると必ずの方が主導権を握ってくれます。面白いぐらいにそうなりますのでぜひ試してみてください。

 

 

以上で「集団の会話」シリーズは一区切りとさせて頂きます。

 

 

今回は話すスピードの面から解説をしてみました。他にも心理的な構えや、会話に入るスキルがあるのですが、講座でお伝えしたいと思います(^^)ここまで読んで頂きありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

コミュニケーション能力コラム 44  ゆっくり話す人-集団の会話

コミュニケーション能力コラム 44  ゆっくり話す人-集団の会話

 

前回のブログで「集団のコミュニケーション」で、ゆっくり話す人は孤立しやすい傾向があると解説しました。今回はその続きです。

 

そもそも「ゆっくりタイプ」とはどれぐらいのスピードなのでしょうか。1分間に話す文字数を基準にしてみると良いでしょう。

 

~250    かなりゆっくり

250~320 ややゆっくり

320~360 ふつう

360~430 やや早口

430~550 かなり早口

 550以上   ディベート大会クラス

 

気になる方はブログ下部に 診断テストを記載しておいたので参考にしてみてください。

 

 

・250文字以下はゆっくりタイプ

1分間に話す文字数が250文字以下の方はおっとりした印象を持たれると思います。安心感があって落ち着いた印象を持たれる傾向にあります。

 

一方で、集団の会話では主導権を握られがちなので、早口な人に対して劣等感を持ってしまったり、孤独感を持ちやすいと言えます。

 

 

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・早口になる練習は空振りしやすい

この点、ゆっくりタイプが、早口になるのは、実際はかなり難しいです。話す速度は、身長に近いものがあって、話す速度も、幼少期からある程度基本的な速度が出来上がってしまうと私は考えています。

 

滑舌の練習は効果が上がりやすいですが、スピードを速める練習は、空振りしやすいのです。あまりお勧めできません。そこで、ゆったり話すことを前提としていくつか対策を提案したいと思います。

 

 

・基礎を固める

まずは発話の基礎練習が大事になります。食事や住所の話題など、雑談でよく出てくる話題はある程度は準備をしておくと良いでしょう。特にその場で考えると、だれかが間に入ってきてしまいます。まずは基礎を固め、1つの質問に対して1分以上は話せるように練習しましょう。この辺は講座でしっかりやっているので、何度も練習すれば改善できるます。

 

・半手を挙げる

話したいと思った時に半手を挙げてみましょう。雑談の時に全力で手を挙げるのは、さすがにびっくりされてしまいますが、半手であればそこまで違和感はありません。胸の手前あたりに手を挙げて話すと、早口な方も待ってくれることが多くなります。非言語で発言権をカバーするわりとおすすめなやり方です。

 

・ブロックを創る

8人ぐらいの飲み会ですと、大体2ブロックぐらいに分けられることが多くなります。3~4人の会話に持ち込んでしまいましょう。疲れているときは隣の方に話しかけるなど、集団の会話ではなく1対1の会話に持ち込んでしまうのもありです。隣に座っている方がゆったり話す方であればなおさらチャンスですね♪

 

・相槌をうちまくる!

孤立しているな~とおもったらとりあえず相槌をどんどんうちましょう。なるほど~ へえ~ マジっすか!など相槌は考えなくてもできるので、そこまで話す速度に影響されません。とりあえず、首をふっておけば、参加している風にはなると思います。ぶっちゃけちゃんと聞いてなくても良いと思います笑(おいおい)

 

 

・質問はしない!

自分の話す番になると、逃げたくなってしまって、誰かに質問をしたくなるものです。しかし、ここで誰かに質問をしてしまうと、また早口な方が主導権を握ってしまいます。もし自分に質問が来た時などは、質問をしないで、少し粘って話してみましょう。

 

 

・落ち込まない

色々と努力しても、早口な方に話題を取られっぱなしで終わることもあると思います。そんなときは、間違っても自分の性格のせいにしないでください。会話は相互の問題なのです。話せなかった原因の半分は相手の責任でもあります。あくまで話すスピードの相性が悪かっただけですので、自分のパーソナリティの否定に走らないようにしましょう。

 

 

・ゆっくりタイプのコミュニティを捜す

自分が話しやすいコミュニティや飲み会を捜すの者一つの手です。どうやっても疲れ果ててしまうのであれば、自分の相性の良いコミュニティを捜すのも手ですね。もちろん毎回変更する癖をつけるのはよくないですが、どうしてもつらい場合は変更してみるのも良いと思います。

 

 

・そこにいるだけで価値がある

会話というものは不思議なもので、そこに人が座っているだけでも結構役立っていることがあります。よく話す3人、あまり話さない1人、そんな飲み会になってしまったとしても、話さない1人は、カレーの福神漬のごとく、彩の一つとして重要な役目を負っていることが多いです。会話には参加できなくても、意外と役立っているのかも・・・と相対的にみるようにしましょう。

 

 

まとめ

ゆったり話す人は相手からすると、安心感があって、リラックスできます。会話の休憩地点になりやすく、その意味でとても魅力的だと言えます。

 

もちろん、基本的な努力として、ある程度は話題の作り方や話し方は練習したほうが良いです。社会に出るということはある意味で、自分をプレゼンするという場でもあります。学生時代と違い、自分で切り開いていかなくてはなりません。

 

 しかし、相性の問題でどうしても孤立することはあると思います。そんなときは、まあ今日は早口な人が多かったな~、とりあえずそこに入れただけでもよかったかな。と考えてみるといいと思います。

 

 

 

次回はこの逆で、「早口な人と集団のコミュニケーション」をテーマにコラムを書きます!! 

 

 

*********************

早口診断1分チャレンジ!

太宰治 人間失格より

 

*ストップウオッチを用意して1分間でどこまで話せるか試してみましょう♪

 

 

*******************スタート

人間の笑いと、どこやら違う。血の重さ、とでも言おうか、生命いのちの渋さ、とでも言おうか、そのような充実感は少しも無く、それこそ、鳥のようではなく、羽毛のように軽く、ただ白紙一枚、そうして、笑っている。つまり、一から十まで造り物の感じなのである。キザと言っても足りない。軽薄と言っても足りない。ニヤケと言っても足りない。おしゃれと言っても、もちろん足りない。しかも、よく見ていると、やはりこの美貌の学生にも、どこか怪談じみた気味悪いものが感ぜられて来るのである。私はこれまで、こんな不思議な美貌の青年を見た事が、いちども無かった。

 

 

*** ********約250

もう一葉の写真は、最も奇怪なものである。まるでもう、としの頃がわからない。頭はいくぶん白髪のようである。それが、ひどく汚い部屋(部屋の壁が三箇所ほど崩れ落ちているのが、その写真にハッキリ写っている)の片隅で、小さい火鉢に両手をかざし、こんどは笑っていない。

 

*********約400

どんな表情も無い。謂わば、坐って火鉢に両手をかざしながら、自然に死んでいるような、まことにいまわしい、不吉なにおいのする写真であった。奇怪なのは、それだけでない。その写真には、わりに顔が大きく写っていたので、私は、つくづくその顔の構造を調べる事が出来たのであるが、額は平凡、額の皺も平凡、眉も平凡、眼も平凡、鼻も口も顎あごも、ああ、この顔には表情が無いばかりか、印象さえ無い。特徴が無いのだ。

 

*******約600

 

 

 

 

 

 

コミュニケーション能力コラム 43 集団のコミュニケーション

コミュニケーション能力コラム 43 集団のコミュニケーション

 

秋葉原教室のシンジさんから集団のワークがあるとよい!というご意見を頂きました。なるほど!これは考えねば!ということで、まずは生徒さんに協力して頂き、MIXI上で統計を取りました。結果は以下の通りです。

 

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解答者数51名

・集団の会話の方が話しやすい
2人(4%)
・1対1の方が話しやすい
24人(54%)
・どちらも苦手
10人(22%)
・どちらも変わらない(得意)
5人(11%)
・その他のご意見
3(6%)

 

アンケートに回答を頂いた方、ありがとうございました。よく見たら質問の作り方が改善の余地ありますね。。まあ学術的なものではないので、大目にみてください。

 

 

・ダイコミュ受講生75%は集団より1対1がよい

さて!結果を見ると、およそ半分の方が集団が1対1の方がよいという結果になりました。どちらも苦手を入れると・・75%の方が集団が苦手と解釈してもいいかもしれません。需要がはっきりしたのでワークで対策を練ることは確定事項になりました。今回は、ワーク前に「集団のコミュニケーション」について軽く解説します。

 

 

・集団の会話の特徴

集団の会話が苦手な原因はいくつか考えられますが、今回は「速度」に着目してみたいと思います。特に集団の会話では、話す速度の速い順に独占率が上がっていくという特徴があります。

 

 

パターン1

6人参加した飲み会があったとします。それぞれ速度スピードを

10 7 7 5 5 3

 

と仮定します。この場合、10と7と7の人がほぼ会話を独占することになります。残念ながら3の方は限りなく孤立しやすくなります。特に10の人がKYだとほぼ独演会になってしまいます。

 

 

パターン2

3 3 1 1 1 1 

 

という飲み会があったとします。この場合は3と3の方が、独占することになります。1の方は孤立しやすくなります。

 

 

パターン3

うまく行きやすい飲み会は話す速度が均一な場合です。

 

 

10 10 10 9 9 9

6 6 5 5 4 4

3 3 3 2 2 2

 

こんな感じの飲み会はわりと

満遍なく話せるので満足度は上がりやすい傾向にあります。

 

 

1対1の場合は話す速度に違いがあっても、半強制的に会話に参加することになるので、そこまで孤立することはありません。上記の性質は会話の人数が増えるほど顕著に起こる現象だと言えます。

 

 

ちょっと長くなるので

次回に続きます!!

 

 

 

どうでもいいですが、

「ちょっと長い」

って微妙な日本語ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コミュニケーション能力コラム42 適度な依存はOk?!

コミュニケーション能力コラム42 適度な依存はOk?!

 

 

先日精神保健福祉士2016年、国家試験を解いていたらこんな問題がありました。

 

 

「精神科リハビリテーションの基本原則において

 本人の依存を防いで自立を高める ○か✖か」 

 

 

 

 

答えは・・・・

 

 

 

 

 

 

でした。おそらく〇と回答をした方が多かったのではないでしょうか。国家試験で「依存はOK」って勇気のある問題だな~と解きながら感じていました。

 

 

依存について、ソーシャルワーク理論の第一人者であるアンソニーは、

 

「熟慮した上での依存は、逆に自立につながる」

 

と主張しています。

 

筑波大学の*小田教授は

 

「過度な自立は軋轢に繋がりやすい。

 適度に依存することは悪い事ではない」

 

と主張しています。

 

 

適度な依存は健康につながる

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私もアンソニーや小田教授と同じように適度な依存は必要なものだと考えています。

 

私の体験を述べますと、人生を通して、「自立しよう」と強く考えている時は、メンタルヘルスが明らかに悪かったです。例えば「起業」を志した当初、誰にも頼らず、自分一人でやり遂げるという精神状態でした。一見、立派ですが、苦しみをため込み、非常につらい状況でした。

 

しかし、会社が大きくなるにつれて、周りのサポートを受けることができるようになると、張りつめていた気持ちが緩やかになりました。

 

一人でやり遂げることが自立だと考えていたのですが、それは不可能であることが仕事を通してわかりました。「完全に自立なんてしなくていいんだ・・というか無理!」と考えるようになると、どこか気が楽になりました。

 

本当に困ったときは誰かに頼っても良いと考えると、結果的に安心して物事に取り組めました。また、1人で仕事をするよりも、パフォーマンスも上がったと思います。

 

 

・孤独Okは努力の放棄?

「孤独で良い 自分1人で完全に自立する」というアイデンティティを築いてしまうと、結果的にコミュニケーションの努力を放棄してしまう方が多いです。孤独でOkなのだから、基本的な人間関係を築く努力をしなくなってしまう。

 

誰かに頼ることが恥ずかしいという状況なので、悩みを打ち明けることができなくなり、メンタルヘルスも悪化していきます。 

 

 

・孤独と自由の関係

以前も書いたのですが、孤独でOkという価値観を構築する際に大きなよりどころとなるのが、「自由でいたいから」というモチベーションです(コミュニケーション能力コラム31 ジンメルと自由と孤独-2 - 川島ブログ)。

 

しかし、孤独というのは実は、自由なようで、不自由な生活になるので、QOLが下がっていくことが多いです。

 

 

・断捨離のデメリット

ダイコミュで卒業という概念をあまり使わないのも、緩くつながってもらうことで、コミュニティとしての自由度を持続させて欲しいという思いがあるからです。

 

お守り替わりに、受容的な空間を心の片隅においておくだけでも、少なくともマイナスにはならないでしょう。年に1回だけ、忘年会参加する・・・とか消極的な使い方でも、ないよりはあった方が自由度が上がりますからね。

 

昔断捨離が流行りましたが、個人的にはあまりお勧めしません。心理的にはスッキリするというメリットがありますが、それだけ自分の自由度が下がってしまうので、無理に断捨離するのではなく、自然の流れに任せるのが良いのかなと感じています。

 

人間関係が明らかに過剰になっている時は、断捨離もありかもしれないですが、頻繁に所属するコミュニティを変えたり、何度も人間関係を断捨離してしまう方は注意が必要です。

 

 

・ 甘え上手な方はメンタルヘルスが良好

では自立とは何か?私は自立というのは、誰かから与えられたものに対して感謝して、余力があるときはその分を社会に還元できるようになるという意味だと考えています。

 

甘えられるものには、思い切って甘えてしまって、しっかり回復する。無理はしないで苦労は分かち合う。回復したらその分を、周りの人や社会に返していけば良い・・・と考えています。それが依存し合う社会の中での健康的な自立なのではないかと感じています。

 

 

 

*孤独は実は深い概念で、積極的な孤独は悪い事ではないという

 研究もあります。その紹介はまた機会をみてしますね(^^)

 今回は、一般的な孤独をテーマに書いてみました。

 

 

参考文献

 「日本人の依存を精神分析する 大和書房2000」