川島ブログ 

コミュニケーション能力に関するブログを書いています。筆者は元引きこもり、ニート、現在はダイレクトコミュニケーションの講師をしている川島達史です。

対人恐怖症克服期8 これでさようならなのか

対人恐怖症克服期8 これでさようならなのか

 

 

・デートも限界

吉祥寺の町にあきると、私たちは井之頭公園をあてもなく歩き続けていました。ついに一度も座ることなく1時間近く歩き続けてしまいました。女の子も最初に会った時に比べてどこかつまらなそうにしていました。質問をたくさんしてくれていた女の子も、だんだんと口数が少なくなってきました。

 

 

がっかりされたのではないだろうか?

嫌われたのではないだろうか?

 

 

そう私は感じ始めました。ますます疑心暗鬼になり、苦しい時間から逃れたくて仕方なくなっていきました。私は自然と駅に向かって歩き始めました。

 

 

・さようなら

 

駅につくと私は、表情を崩さないように、赤面をしないように気をつけながら

 

「それじゃあ今日はこれで」

 

と突然彼女に注げました。「は」というところに精一杯の気持を込めたつもりでした。会話は出来なかったけれど私は女の子に好意をもっていました。しかしそれを表現する術がなく、私はこの「は」という一文字に想いを込めたのです。

 

私の一番最初の異性に対する気持ちの表現だったように感じます。今日はこれで終わってしまったけれどまた会えると嬉しいという意味を込めたのでした。

 

女の子はハニカンだ笑顔で

「うん。また」

 

と返してくれました。それは最初に会った時の笑顔と同じ笑顔でした。別れ際の女の子の笑顔というのはいつの時代も本当にかわいらしいものです。男性はそれだけでも生まれてきた甲斐を感じるものです。

 

「さようなら。またね。」

「うん。また。」

 

 

私たちはわかれると、私たちはそれぞれの帰路へ向かいました。これでさようならになるのか?また会えるのか?私はまた不安な気持ちでいっぱいになりました。同時に、緊張から解放されたことで、心の底から安堵もしました。

 

やっといつもの自分に戻れる。偽るということがこんなにも大変なことなのか、自分の理想かされたイメージを保つことはこんなにも大変なことなのか?素直な弱い自分を覆い隠すことの難しさを痛感したのでした。

 

 

・女の子からのポケベルを待つ

今回のデートがうまくいったのかどうかは、女の子からの連絡でわかります。私は下手なプライドがもたげ、相手からの連絡を待っていました。ただただ受動的で主体性がありません。私はポケベルを片手に持つと私は帰宅後も片時も離すことができませんでした。しかし、ポケベルはなかなか鳴りません。

 

本当にさようならになってしまうのかも・・・しかし私は彼女の別れ際の笑顔をなんども反芻しました。本当に嫌だったらあんな笑顔にはならない。きっと連絡はある。

 

しかし、2時間しても鳴りません。3時間、4時間経ってもポケベルは鳴りません。時間は10時になっていました。昨日まで明るかった世界が急激に暗くなって行きました。

 

 

 

 

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当ブログでは、日常のコミュニケーションのコラムや対人恐怖の克服体験、起業について執筆中です。対人恐怖の克服について興味がある方は参考にして頂けると幸いです。

 

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