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川島ブログ 

コミュニケーション能力に関するブログを書いています。筆者は元引きこもり、ニート、現在はダイレクトコミュニケーションの講師をしている川島達史です。

対人恐怖症克服期9 下手な駆け引き

対人恐怖症克服期9 下手な駆け引き

 

 

・駆け引きでメールを打たず

返ってこないポケベルの画面を眺め、私は自分から返信をしようかと何度も悩みました。電話を取り、女の子の番号を途中まで打ちました。しかし、返信がなかったどうしよう。不安の方が先にきて、自分から積極的になることができません。全くもって筋違いな駆け引きなのですが私ははじめての恋愛の土俵でパニックになってしまっていました。

 

鳴らないポケベルが目の前のあると

 

「お前はフラたんだ」

 

と主張され続けているようで、だんだんと鬱陶しくなってきました。私はポケベルを布団の奥底に投げ込むと、不貞腐れながら風呂に入りに行きました。

 

 

・返信がある

30分ぐらい風呂に入ったでしょうか。どうせもう今日は着信はないだろうと期待を押さえ込みながら、ふとんの奥底にしまいこんだポケベルを見てみました。すると「チャクジンガアリマシタ」の文字が画面に写っています。中を開けると女の子からのメッセージが入っていました。

 

「キョウハタノシカッタヨ

 マタアソボウネ」

 

そんなメッセージが入っていました。私は狂喜乱舞しました。まさか無表情な私がこんなにも満面の笑みで喜んでいるとは思ってもいなかったでしょう。暗かった世界がまたひっくり返り明るいものになりました。一日をかけて、緊張と喜びの波形が急激な角度をつけて変わって行くようでした。

 

私は狂喜しながらもどこか調子にも乗っていました。今すぐ返すとがっついているように見えるから明日返そう。私はまだ駆け引きを続けていました。全くもって素直ではなく、実際に会っている時だけでなく、メールの上でもなにを考えているのかわからない自分で有り続けようとしたのです。朝になると私はメッセージを返しました。

 

 

その後、ポケベルのやりとりは

ぎこちないながらも進んでいきました。

 

 

・毎朝すれ違うという恋愛

普通の恋愛と違うのが私は毎朝その子と朝の通学路ですれ違うのでした。100人ぐらいいる女子高生のどこかにその子は確実にいます。しかし、私は通学しているときその子達を確認しながら通学するわけではありません。むしろうつむき加減で不機嫌な表情で通学している感じでした。その女の子は私と通学すれ違う時間が一緒だったので尚の事、表情を崩してはならないと考えながら通学するようになりました。

 

毎朝その女の子とすれ違い、夜はポケベルのやりとりをする。たまに予定を合わせて町を散歩する。そんな健全な関係が数ヶ月続きました。しかし、その女の子の誕生日に私は最大のミスを犯してしまい、関係は終わりを迎えるのでした。

 

 

 

 

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当ブログでは、日常のコミュニケーションのコラムや対人恐怖の克服体験、起業について執筆中です。対人恐怖の克服について興味がある方は参考にして頂けると幸いです。

 

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