川島ブログ 

コミュニケーション能力に関するブログを書いています。筆者は元引きこもり、ニート、現在はダイレクトコミュニケーションの講師をしている川島達史です。

対人恐怖症克服期31  怪しさ満点ーマルクス資本論

対人恐怖症克服期31  マルクス資本論

 

・怪しさ満点ーマルクス資本論

キラキラ系の学生が多く所属するゼミの面接であがり倒した私。予想通り「キョどった男はお断り!」と落選しました。次に、2次面接ができるゼミを探し始めたところ、「マルクス資本論」について研究するゼミがあることを知りました。

 

当時の私の知識では、マルクスは共産主義の権化のような思想家で、左寄りのイメージがありました。マルクス主義に傾倒した国家は旧ソ連や北朝鮮のような国になるのではないかという漠然としたイメージがありました。よくも悪くもそれぐらいの知識しかありませんでした。

 

ただ私が好きだった漫画の一つに「ナニワ金融道」がありました。ナニワ金融道の作者はマルクスが好きで、ことあるごとにマルクスと絡めながら現代社会の矛盾を漫画にしていました。

 

 

・怖いもの見たさでゼミに入る

私は会計士の試験では、現代経済学である、ミクロ経済、マクロ経済を学んでいたので、別の角度から見てみるのも教養の一つになるかもしれないと、マルクスのゼミの面接に行きました。マルクスのゼミの希望者は思った通り少なく、日大の中でもやる気のない学生がなんとなく面接にきて全員合格するというザルなゼミでした。

 

私は大学生時代、ほとんど会計士の勉強をしていましたが、唯一ゼミでマルクスが書いた「資本論」だけは少しだけ勉強をしました。マルクスの考え方は結果的には失敗となりましたが経営者としてはどこか意識をしておかなくてはならない知識として大事にしているところがあります。結果的にゼミでの勉強は、息抜きとしてはとても面白く、世の中の矛盾を考えるきっかけとなりました。

 

 

・対人恐怖への本格的な進路

大学3年生は最低限大学に通い、ほとんどを専門学校で過ごしていました。専門学校では毎日勉強を続けていたのですが、次第に成績が伸び悩み、段々とクラスでも成績が下位に沈んできました。それでも私は毎日専門学校に通い続け、自分でもびっくりするぐらい毎日勉強を続けていました。

 

 

しかし、その努力は結果的に対人恐怖症への階段をさらに進めてしまうことになります。

 

 

 

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・ゼミで学んだ マルクスの考え方

マルクスの考え方を端的に解説します。マニアックなので興味がない方はすっ飛ばしてください。誤解のないように私は特定の宗教や思想に傾倒していません笑  あと詳しい方からすると私の解釈は間違っているかもしれないので気が付いたらご指摘ください。

 

世の中に「金持ち」と「貧乏人」がいるのはなぜでしょうか?世の中は働き者が必ず働き者になるわけではありません。むしろ金持ちのほうが遊んで暮らしているように見えることもあります。マルクスこの矛盾に怒った人です。

 

ここでマルクス資本論で重要な概念として「剰余価値」が挙げられます。 例えば、マックで働くと時給1000円ぐらいもらえるかもしれません。一日働くと8000円です。

 

仮に、一人で30,000円を売り上げて、

材料費が10,000円、

その他の経費が7000円かかったとします。

 

 

計算してみると

 

 

売上30,000円

-お給料8000円

ー材料費10,000円

ーその他の経費7,000円

余り(剰余価値)5000円

 

という計算になります。マルクスはこの余ったお金を剰余価値と呼びました。ではこの余ったお金はどこに行くのでしょうか?これは「資本家」に帰属することになります。びっくりです!働いてないのにお金がもらえるのです。

 

 

 ・働かんで金が入る

極論すると、鼻くそをほじって、テレビをみている間に、労働者が剰余価値を作ってくれるので、「働かんで金が入る」状態になるのです。マルクスはこれに怒ったわけですね。不労所得・権利収入といういい方をする方もいますね。

 

 

ただ資本家にも言い分があって、資本家は大概最初にリスクを背負っています。最初に儲かるかもわからないものに、投資をしなくてはならないのです。うまくいかなくても誰も責任を取ってくれないものに自分の資財をかけているわけですから、リスクを背負っていない労働者が対等に対価をもらえるのはおかしいという理屈になります。

 

それはそれでごもっともなのですが、それが行き過ぎると、資本家ばかりが肥えて、労働者ばかりが、苦しい思いをすることになります。実際マルクスの時代は、資本家と労働者に絶対的な格差があったのですね。

 

 

・必要な分だけ受け取ろう

そんでもってマルクスは理想を掲げました。働ける人は社会のために働いて、受け取る給料は生きていくために必要な分だけにしよう!と。例えば、さっきのマックでいうと

  

30,000円の売上があったとき労働者の8000円の取り分は変わりません。ただ剰余価値の5000円は資本家に行くのではなく、「必要としている人」に分配されることになります。例えば障害を持っている人や、病気を持っている人ですね。

 

働いていようが働いていまいが、生きるために必要な分はみんなで分け合いましょう。と考えるわけです。フィンランドで最近、ベーシックインカムが検討されているようですが、非常に近い考え方ですね。

 

対人恐怖症の克服と関係ない話になるのでこの辺にしますが、それまで、「世の中は奪い合い」という気持ちが強かった私にとってマルクス考え方はとても優しいものに思えました。マルクスは

 

 

「精一杯社会貢献して、お金は生きるために必要な分を残して、

弱い人から奪い取るのではなく、弱いものを助けよう

それが、かっこいい生き方なんだよ」

 

 

ということを言いたかったのだと思います。マルクスの理想は20世紀では結局うまくいきませんでした。ただ、国民の素養が上がってくれば、機能するという学者もいるようです。実際、フィンランドではベーシックインカムの検討を本格化しています。

 

マルクス資本論は「経営する」というシステムがもたらす矛盾について考えるきっかけになり、経営者としての倫理観を育てるのに役立ったと感じています。

 

 

 

*ダイコミュの企業理念には

その辺の影響が出ています

URL下部の方に書いてあります~

http://www.direct-commu.com/company/

 

 

 

 

 

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当ブログでは、日常のコミュニケーションのコラムや対人恐怖の克服体験、起業について執筆中です。対人恐怖の克服について興味がある方は参考にして頂けると幸いです。

 

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