川島ブログ 

コミュニケーション能力に関するブログを書いています。筆者は元引きこもり、ニート、現在はダイレクトコミュニケーションの講師をしている川島達史です。

対人恐怖症克服期42 僕は本当にダメ人間なのか?

対人恐怖症克服期42 僕は本当にダメ人間なのか?

 

・問答法

ソクラテスの本を購入し、さっそく私は屋根裏部屋で本を読み始めました。強く印象に残ったのが「問答法」という技術です。問答法とは、質問を通して物事の本質を探っていく方法です。

 

例えば、私は視線恐怖を持っていました。視線恐怖がある自分は異常だと考えていました。しかし、ソクラテスは訴えるのです。「本当にそうなのか?私が質問をするからよく考えてみなさい。」と。

 

私はソクラテスと会ったつもりになって問答をしてみました。

(若干、正式な問答法とは異なります)

 

 

ソクラテス

「君は視線恐怖で悩んでいるようだが、

 視線恐怖だとどうして異常だと感じるんだね?」

 

 

私 

「視線恐怖だと相手からキョドって見えて

 おかしな人間であると思われるからです。」

 

 

 ソクラテス

「相手からみるとキョドって見えることが

 なぜいけないことなのか?」

 

私   

「キョドって見えることは

 恥ずかしいことだからです」

 

 

ソクラテス  

「キョドると恥ずかしいと

言い切れる根拠はあるのかね?

絶対的な根拠があればそれを出してみなさい」

 

 

「・・・・絶対的な根拠・・・

 よくわかりません。」

 

 

ソクラテス

「よくわからないのだね。では君は

絶対的な根拠のないことについて悩んでいる

ことになるのではないかな? 

キョドることは恥ずかしい・・・誰が決めたのかね?

君は神様にでもなったつもりなのかね?」

 

  

 

・無知の知

私は当時、どもりと、視線恐怖、表情恐怖、 社会不安障害を持っていました。社会的な立場はニートでフリーターで、自殺願望が出てきていて、救いようのない状態になっていました。いや、救いようのない状態になっていると思い込んでいました。

 

しかし、「それがだめだ」と言い切れる絶対的な根拠など何もないのです。絶対的な根拠など何もないという気付きは、世界が180度変わった瞬間でした。 私は引きこもりである自分をあたかも絶対的な物差しがあるかのような知ったかぶりをして、自分自身を全力で否定していました。

 

しかし、全力で否定できる核心ををついた絶対的で根拠などどこにもないのです。私は私を否定する絶対的な根拠が無いことを初めて理解しました。ソクラテスはそれを「無知の知」と呼びました。 「知らないことを知る」。もっともらしく聞こえる根拠も突き詰めるとそこには明確な根拠はないのです。

 

根拠を出せない私は無知でした。無知な人間が知ったかぶりをして、自分自身を否定していたのです。言い切れる根拠もないにも関わらず。

 

 

・ダメ人間であると言い切れなくなる

 

ソクラテスの考えを知ったからといって、確かに社会的な状況が改善するわけではありませんでした。私は依然として、ニートであり、引きこもりであり、視線恐怖でした。しかし、「全力で自分を否定する」という心の癖がソクラテスのおかげでなくなったのです。それは私にとって大きな一歩になりました。

 

 

私はますます哲学にのめり込んでいました。

 

 

 

 

 

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当ブログでは、日常のコミュニケーションのコラムや対人恐怖の克服体験、起業について執筆中です。対人恐怖の克服について興味がある方は参考にして頂けると幸いです。

 

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