コミュニケーション能力-講座の軌跡63 過去には触れない
・緩い関係に救われる
引きこもりから脱出し、フリータ-になった私は、保険の電話営業をはじめました。営業の仕事は1日8時間話し続けるという厳しいものでした。しかし、長い間引きこもっていた私にとっては、充実したリハビリ環境でもありました。
アルバイト仲間の多くは40歳前後の女性でした。20代前半の男性はほとんどいなかったので、わりとウエルカムな雰囲気で歓迎されました。休憩室でぼーっとしていると、人生経験豊かなエネルギッシュな女性が、たわいもない話をしてくれたり、お菓子をくれました。
同年代の女性だと、意識し過ぎてしまって対人恐怖が悪化してしまっていたかもしれません。辛い気持ちを抱えていた私は、暖かい母性に触れることで徐々に回復していきました。
・過去は触れないという暗黙の了解?
職場には少数ではありましたが、男性もいました。ただ男性の多くが40代でフリーターをしているなど訳アリの方が多く、過去をお互い詮索しないというような暗黙の了解がありました。過去を聴かれることを恐れていた私にとっては、つかず離れずとても居心地の良い職場になっていました。
最初は警戒心の塊だった心が少しずつ柔らかくなっていきました。誰かから声をかけられるという体験など人生を通してほとんど無かったので、居場所がある・・・受け入れられている・・・という安心感がとても新鮮でした。
しかし、私には決定的に欠けているものがありました。
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