コミュニケーション能力コラム24 オウム返しの類型2
私は昔、「嫌われる覚悟」という本を書きました。この本、大学入試(岡山理科大)に採用されたり、大学のレポート課題(松山大学)で使ってくれたりしています。あまり売れなかったのですが、学術的な評価を受けているのは素直にうれしいですね。ちなみに「嫌われる勇気」という本が別の作者さんから出版されたのですが、こちらはめっちゃ売れたみたいですね。10万部?とか?
ただ一言だけ言わせていただきますと
おれのほうが先に出版したのになんでうれないんじゃい!!
以上です。
・3つの類型復習
さて、前回はオウム返しについて解説しました(前回のコラムはこちら)。改めて整理しますと
*そのまま返すオウム返し
*言い換えて返すオウム返し
*めちゃめちゃ言い換えて返すオウム返し
の3種類あります。今回はこの3つのスキルの場面に応じた使い方についてお伝えします。
・100%傾聴を意識する場合
社会生活をしていると傾聴の比重が高い場面が出てきます。接待場面、お客様の要望を聞く時、インタビュー、取材、悩みの相談受ける時、相手が深い自己開示をしてくれた時・・・こんな場面は自分を出すより、相手を立てたコミュニケーションが重要になってきますね。
傾聴の比重が高いときは、言い換えるレベルを落とすのが基本です。あくまで目安ですが
そのまま返すオウム返し →40%
言い換えて返すオウム返し →50%
めちゃめちゃ言い換えて返すオウム返し →10%
これぐらいになるかもしれません。
・雑談場面の場合
これに対して、フランクな場面、軽い話題、笑いのある会話を目指す場合は、言い換えるレベルを結構上げていきます。
そのまま返すオウム返し →10%
言い換えて返すオウム返し →50%
めちゃめちゃ言い換えて返すオウム返し →40%
私の場合は現実的にこんな感じで返していると思います。特に「雑談」は「雑」とつくぐらいですので「雑」さを楽しむものでもあります。会話がどこに飛んでいくのかわからない!そんな面白さが雑談にはありますので、めちゃめちゃ言い換えて返すのも全然ありだと思います。
・それでも基本はそのまま返す
このようにオウム返しはいくつか種類がありますが、慣れていない方はまずは、そのまま返すのが基本になります。ここをすっ飛ばして、いきなりめちゃめちゃ言い換える練習をしても、自己流になりすぎて、定着したスキルにならないからです。
まずはそのまま返す練習をして、ものたりなくなったらちょっと言い換えてみる。言い換えも物足りなかったら、試しに、めちゃめちゃ言い換えてみる。こんな意識でステップアップしていくと良いでしょう。
以上です。
今回はオウム返しについて解説をしました。オウム返しはまだまだやり方があって、要約のオウム返し、感情のオウム返し、オウムオウム返しがあります。また時期を見て解説します♪
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