川島ブログ 

コミュニケーション能力に関するブログを書いています。筆者は元引きこもり、ニート、現在はダイレクトコミュニケーションの講師をしている川島達史です。

川島の経営感

川島の経営感

 

・打ち合わせ 

今日は取引先の社長さんとそれぞれ打ち合わせがありました。コミュニケーションに関わる新規事業を立ち上げたいとの事で、意見を求められました。喋らされますね(汗)乗せるのがうまいと言いますか。気がついたらペラペラしゃべっている自分がいました。

 

 刺激を受けたので、久しぶりに経営者としてのブログを書きます。基本私は90%講師モードなのですが、10%は経営者になります。今回は経営者モードのブログです。

 

 

・異業種交流会にうんざりした時期

 7~8年ぐらい前、自己研鑽のために異業種交流会に出ていた時期がありました。しかし、どうも目先の利益を追求している方が多く、うんざりしてしまいました。 当時は金持ち父さん、貧乏父さんとか流行っていて、不労収益をいかに得るか?という考えの方が多かったとおもいます。

 

 

私はそういった考えが嫌だったので、

「不労収益」「システムがもたらす利益」を

経営理念において明確にそれを否定しました。

 

 

 

この点については、大学のゼミで習っていたマルクス的な思想が根底にあります。ミクロ経済学やマクロ経済学よりも、古臭く、胡散臭い、失敗だらけのマルクス経済学。ですが、どこかやさしい。どこか説教臭い経済学。私は大学時代この経済学を勉強していました(対人恐怖症克服期31 怪しさ満点ーマルクス資本論 - 川島ブログ

 

 

 ・ゴータ綱領批判から来る経営感

マルクス経済学を勉強していて一番心に残ったのが、1875年に書かれた「ゴータ綱領批判」でした。

 

 

マルクスは労働の報酬の受け取り方を

 

「能力に応じて働き、労働に応じて受け取る」

→働いたら働いた分だけもらう

 

「能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」

→働いたら生活に必要な分だけもらう あとは周りに配る

 

 

の2つに分けました。前者は程度が低い社会で、後者はより高度な社会で実現されるという主張です。これは結構衝撃を受けました。

 

 

それまで私は経営学を勉強していて、いかに利益を最大化するか?という知識ばかりを得ていたからです。しかし、マルクスに言わせればそんなのは程度の低い人間がすることだと主張していたのです。

 

 

22歳の頃、経営者に憧れていた私はアイデンティティを揺さぶられました。

 

 

その思想は今のダイコミュ経営理念に影響しています。下記ページの下の方に不労収益について書いてあります。

 

http://www.direct-commu.com/company/

 

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他者の痛みの上に成立するような会社にしないこと

 

経営者や社員は能力に見合った対価は受け取るが、資本主義的なシステムによる、不労収益やなどの「システムがもたらす利益」を受け取ってはならない。仮にシステムとしての利益が会社に残った場合はお客様に還元するかダイレクトコミュニケーションに関する分野の研究開発に投資し、社会へ貢献する。

 

取引先も大事にする。買い叩かない。資金が乏しいときは、成果報酬型でプロジェクトを共有し、対価を分け合う。利益を独占せず取引先にも還元する。

 

コンテンツを消費してくれる人には心理テクニックを駆使して、高額の商品を提供するような営業システムは構築しない。倫理を大事にし、返金要求があったときはすぐに返金し、できることとできないことを明確にする。

 

弊社も必要以上に、買い叩かれたり、過剰な要求を受けた場合は適切に主張する。お客様とは、上下の関係ではなく、対等であること。接客をしっかりすることは、もちろん重要だが奴隷になることではない。お客様は神様ではなく、大事にすべき「一人の人」であり、働く人もまた「人」である。

 

お互いがお互いを尊重し、お客様も、会社もお互いが率直に言い合える関係を築く。

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・実際はどうか

んで実際経営者になってみるとどうか。もちろんダイコミュなんて大手の会社がくしゃみをすれば、吹けば飛んでしまうような小さな会社です。それでも経営というのは「不労収益」を得られる存在なのだなと感じます。

 

 

例えば私が講師を野間先生にお願いします。私が新宿でまあじゃんをしているとします。野間先生が講義をしてくれたのに、講師料と経費を差し引いた分は利益として会社に残ります

 

もちろん私は、会社を人生かけて、文字通り私財を投げ打って、自分の給料も全部ぶち込んで会社を運営してきたので、受け取る権利はあるのかもしれません。それでも、野間先生が働いている間に、会社の利益は発生してしまうのです。

 

 

マルクスがここで登場します!おい!川島!その利益の使い方でお前の人間としての程度が知れるぞ!っと。

 

 

もし私がこの利益を、愛人2号を創って豪遊すれば、マルクスと奥さんに怒られてしまうのです。

 

 

あとはこの利益を見たときに脳裏に宿るのは生徒さんの顔です。特に私も貧乏時代時給800円で永遠皿洗いをした経験があり、このお金をとてもではないですが、適当に使おうという気にはなれません。

 

 

ですので自分を戒める意味でも経営理念に載せています。利益がでたらほとんどダイコミュのコンテンツのために投資をしてしまっています。

 

 

 ・一緒に仕事をしたい人

私が一緒に仕事をする人を見るときの感覚として

 

「お金を先に見ているか?」

「社会のあり方を先に見ているか?」

 

で付き合うかどうかを判断しています。お金を先に見ている方は基本的に肌が合わないので私は一緒に仕事をすることは少ないです。というかそういう人は大体失敗するので巻き込まれたくないというのが本音かもしれません。

 

 

もちろん経営はお金がかかります。経費もかかりますし、売上も上げないと成立しません。コストと提供できるサービスの限界をきちっと設定して、健康的な会社にするためには、損益についての感覚がないとダメです。

 

 

ですが、「損益」は「社会的意義」の下にあると考えています。先に来るのは社会的意義なのです。この順序が逆になっている方とは 付き合いたくないのです。

 

 

っと書いている私も実は10年間会社を経営してきて、短期的な利益を追求してしまった時期が実はありました。会社をはじめて3~4年目ぐらいですね。異業種交流会の人たちを嫌がりつつ、どこか毒されていた時期があります。この期間、少し経営者としての倫理観が薄れていました。

 

 

そのせいで結果的に5~6年目は非常に大きな停滞期を経験してしまいました。この失敗については、対人恐怖症克服期の続編で書こうと思っています。

 

 

 

 ・倫理観は最高の会社の武器

倫理観が薄れることで感じたのは、「倫理観」が最大の経営の柱なのだと言うことです。ウイズダムや専門性ももちろん大事なのですが、会社が潰れる大きな原因の一つは倫理観の欠如です。ここがかけると本当にその会社はおかしくなってしまいます。

 

 

私自身倫理観がうすれた時期は会社の業績が下がり、倫理的な感覚を強めた時期は会社が成長していると実感しました。いま生徒さん、200人以上来てくれています。これまで以上に高い倫理観を持って仕事をしなくてはいけないなと強く感じています。

 

 

私は もともとだらしないところもあるので、

会社を大きくするというのは、

ちゃんとしない面も出てくるので、

しんどいところもありますね。。

自分に負荷をかけすぎずでも、自分自身が潰れてしまいます。

 

やれることはきちんとやって、

たまには麻雀とかして息抜きさせてもらいつつ、

頑張ります。