川島ブログ 

コミュニケーション能力に関するブログを書いています。筆者は元引きこもり、ニート、現在はダイレクトコミュニケーションの講師をしている川島達史です。

コミュニケーション能力コラム34 人を好きになる方法1 嫌う部分を「区切ってみる」

コミュニケーション能力コラム34 人を好きになる方法1 嫌う部分を「区切ってみる」

 

久しぶりにコミュニケーション能力コラムを書きます。今回は私自身が心掛けている考え方です。

 

・嫌うという感情

「嫌う」という感情は必要な感情です。これ自体が全部悪いというわけではありません。例えば「嫌う」という感情があると、危険な人を回避できるというメリットがあります。自分の身を守るために必要な感情です。

 

 

ただし「嫌う」という感情が過剰になると損する場面が増えていきます。統計があるわけではないですが、30人に1人ぐらい嫌いになるのはOkだと思います。しかし、15人に1人嫌いになったら黄色信号、5人に1人嫌いになる場合は赤信号と考えると良いでしょう。

 

 

・嫌うという感情は諸刃の剣

嫌うという感情は実は、損する感情でもあります。諸刃の剣で自分を苦しめてしまうのです。なぜなら嫌いな人がいると、その人がいる場所に行きにくくなってしまうからです。結果的に自分の自由が奪われてしまうのです。

 

嫌う → その人がいる場所に行きたくなくなる → 自分の居場所が減る → 行動範囲が狭くなる → 社会性が無くなる

 

という関係性があります。

 

 

「嫌う=行動範囲が狭くなる」

 

 

というリスキーな感情でもあるのです。5人に一人嫌いになる心性を持っているとおそらくどこに行っても嫌いになる人が出てきて、居場所がなくなってしまいます。私自身嫌う感情はなるべく抑えて好きになるように努力しています。

 

 

・ 「嫌う」は他の部分を汚染する

ただそうは言っても、「嫌う」という感情は、出てきてしまうものです。では人を頻繁に嫌いになってしまう人はどうすれば良いのでしょうか?いくつかやり方はありますが、今回は「区切る」というやり方をお伝えします。

 

 

例えば、

相手の特徴を

A,B,C,D,E

とします。

 

 

ここで、Aという特徴が嫌いだとします。人を嫌いになりやすい方は、Aだけでなく、関係の薄いBとCという特徴まで食指を伸ばしてしまうのです。

 

A,B,C,D,E

 

Aという部分が嫌いだったのに、どういうわけか、BとCも嫌いになってしまう。BとCが嫌いになると、ドミノ倒しのようにDとEも嫌いになってしまう。そうしていつの間にかその人そのものが嫌いになってしまうのっです。

 

A,B,C,D,E

 

嫌うという感情は他の特徴を汚染してしまうのです。

 

 

例えば

相手が遅刻をするとします。

 

「遅刻」という面で怒るのはOkです。遅刻した行動を嫌うのはOkでしょう。

 

 

しかし、この遅刻という現象だけでなく、いいかげんな奴だ、だらしない・・・と遅刻以外の枠ぐみで、他の分野にまで嫌いの気持ちを広げてしまいたくなったら注意が必要です。

 

 

・区切る癖

私自身心がけていることはしっかり「区切る」ことです。遅刻は遅刻が悪いのであって、それ以上に拡大しないように冷静になるのです。

 

 

遅刻を怒ることはOkなのですが、それ以上感情を発展させないように気を付けます。あいつはだらしないやつだ、いい加減なやつだ・・・信用できない・・・・

 

 

こんな形で事実を超えた枠ぐみで相手を解釈しだすと、正しい判断ができないですし、言われる相手からすると、なんでそこまでいわれなきゃならないんだ!まともな議論ができないと判断され、周りから人がいなくなってしまいます。

 

 

✖✖な面はちょっと苦手だけど

〇〇な面、△△、□□は好きだ

 

 

こんな感じで確認していくことが大事です。

 

私自身、嫌うという感情が出てきたら、他の特徴を汚染しないように気を付けています。やはり嫌いな人が多いより、好きな人が多いほうが世の中楽しいです。

 

その心を創っていくのは自分の人間観が非常に大事になってくると思います。良かったら参考にしてみてください(^^)

 

 

 

( 人を好きになる方法コラム、

もう少し続けたいと思います)

 

 

 

 

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*交流分析でも汚染という概念がありますが

 ニュアンスは微妙に異なります

 

 *どんな感情でも意味がありますので

 「嫌う」ことで得することも当然あります