コミュニケーション能力-講座の軌跡146 起業迷走編 ワット・プーカオ・トーン
元引きこもりの私は、現実逃避の手段としてタイへ行くことにしました。寺院を巡りながら本当にすべき仕事は何か?を考え続けていました。
私がアユタヤで一番気に入った場所がワット・プーカオ・トーンという仏塔寺院でした。この寺院の詳しい歴史は帰ってから知ったのですが、アユタヤ王朝の1世の王様が立てた寺院のようです。
ここから見る景色が本当にすばらしいのです。寺院の上から見ると、心地よい風が吹き、一面の青空と、地平線が見えます。誰でも人生の素晴らしさを感じるのではないでしょうか。私はあまりにもこの場所が美しかったのでこの仏塔寺院の上に毎日のように登って、考え事をしていました。
僕のすべき仕事はなんなのだろうか・・・
それだけをぼうっと考えていました。
・野宿に慣れる
気に入ったので、ワット・プーカオ・トーンの周辺でよく野宿をしていました。朝、ワット・プーカオ・トーンの周りで起きて、別の遺跡を見に行く。夜は戻って野宿をするという生活を数日しました。
この頃になると野宿にある程度慣れてしまっていました笑 人間とは慣れてしまうものです。星空と虫の鳴き声を聞きながら、ゆったりと寝るのは、最高の贅沢でした。最も蚊に刺されまくりましたが。
・答えに近づく
ゆったりとした時間の中で考え続けると、答えが出てきそうな予感を感じていました。手のひらに答えが乗っている感覚です。うまく説明できません。
たぶん人の幸福に直結する何か・・・
それは確実でした。
人の幸福に直結する何かを僕はやるべきだと感じていました・・・
結局私は、すべての遺跡や寺院を徒歩で周りました。具体的な事業はわかりませんでしいた。しかし、全ての寺院を見終わると、直観的に答えがもうすぐ見つかる気がしていました。
・バンコクへ戻る
アユタヤにはもう少しいたかったのですが、手持ち資金が400バーツぐらいになっていました。無一文になったときのリスクを考えて、バンコクに帰ることにしました。帰りは行きと同じく、貨物列車にしました。タイの素晴らしい景色を見たかったのです。
この帰りの貨物列車で、あるタイ人と出会い、8年かけても出なかった答えをついに得ることになるのです。
(起業迷走編はあと2回で終わりとなります)
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