川島ブログ 

コミュニケーション能力に関するブログを書いています。筆者は元引きこもり、ニート、現在はダイレクトコミュニケーションの講師をしている川島達史です。

コミュニケーション能力コラム50 変わる→受け入れる③

コミュニケーション能力コラム50 変わる→受け入れる③

 

いよいよ夏ですね!!

我が家の周りでは蝉が鳴いております。

 蝉の鳴き声って

 

結婚してくれ~

 

という魂の叫びなんですよね。

 

人間の社会だとこんなに激しく求婚することはないと思いますが、こんな感じで彼女募集中~、彼氏募集中~というサインを、極めてわかりやすく叫べる仕組みがあるといいなあと妄想しました。例えば、1つの町に、森を作ってそこで、男がひたすら「彼女募集中~」と叫ぶ森を作るとか(笑)。誰もこないか。

 

 

さてさて、前回までにアイデンティティを確立するには、過去の自分と今の自分の連続性を大事にすること、すなわち過去の自分を受け入れることが大事であることをお伝えしました。

 

・ネガティブな過去ほど受け入れがたい

しかし、過去の出来事がネガティブであればあるほど、それを受け入れるということは難しくなると思います。精神分析療法では「抑圧」という考え方があります。抑圧とは、自分の心を健康に保つために、ネガティブな体験を心の底に封印することを意味します。

 

抑圧は自分の傷を忘れる上で重要な防衛機制であると言われています。

 

しかし、抑圧にも限度があります。ネガティブな出来事を封印する癖をつけると、どこかで限界がきてしまうのです。代表的なものは「心身症」と言われる症状です。心身症は心に溜まったストレスが体に出てしまう症状で、胃潰瘍などが代表的です。抑圧しすぎるとどこかに無理が出てしまうのですね。

 

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 ・人生の意味を見出す

では受け入れがたい過去をどうやって受け入れていくのか?解決策の1つとして挙げられるのは「ロゴセラピー」の考え方です。ロゴセラピーとは、「生きる意味を見つけていく」という心理療法です。

 

ロゴセラピーを実践する心理療法家は、カウンセリングにおいて、人生の意味を考え、辛い過去を受け入れ、意味を持たせるように援助を行います。

 

私はネガティブな出来事を受け入れるには、そうした過去と向き合い、意味を創り出すことが不可欠であると考えています。

 

もちろんいきなり自分の過去を誰かに話すなんてできないと思います。最初は1人でじっくち考えてもいいと思います。

 

そして、ある程度整理できれば、一人ではなく、誰かに語って見ることをおすすめします。信頼できる人に、自己開示をしながら心を整理していく。そうして勇気づけてもらう。そうしてできれば、共感してもらう、受けとめてもらう。

 

こういったある意味でしんどい作業がどうしても必要になると思います。

 

・語りは怖い

いつ語るか?それはわかりません。しんどい時は抑圧したままでもいいと思いますし、信頼できない人にわざわざ言う必要もないでしょう。ただし、ずっと抑圧したままでは、連続性を取り戻すことができません。苦しい作業になると思いますが、この語りが終わった後は、少し気が楽になっていることが多いと思うのです。

 

そしてロゴセラピーを提唱したフランクルは「ユーモア」を大事にしていました。辛い過去はユーモアで暖かく包み込んで受け入れる。これも1つのやり方なのかなと感じています。

 

私も振り返ると、自分を受け入れられるようになったのに8年近くかかった感覚があります。簡単ではなかったですが、自分と向き合って、また自己開示をして受け入れてもらえることで、心が軽くなった気がします。今では講座中に、笑い話として過去の話をできるようにもなりました。

 

また講座もそんな自己開示を暖かく受け入れる雰囲気を作って行きたいなと考えています。

 

よかったら

参考にしてみてくださいね♪

 

 

 川島