コミュニケーション能力-講座の軌跡192-あがり症編 はじめての生徒さんと共鳴
元引きこもりの私は、25歳の頃に400万円を貯め、コミュニケーション講座を開催することにしました。緊張MAXで迎えた当日、事前お茶会の会場に着くと、外から中をうかがう男性がいました。
その男性は色白で背が高い方でした。
ああ・・・生徒さんだ!
と直感しました。
つつつ・・・ついに生徒さんが来た・・・!!
どうしよう・・・!!
頭の中は緊張と嬉しさでわけのわからない状態になっていました・・・
生徒さんはキョロキョロしながら、私を見つけました。そして少し微笑みながら喫茶店に入ってきました。
川島
「こ、こ、こ、こんにちは・・・・今日講座にご参加の方ですか?」
Hさん
「そ、そ、そ、そうです。はじめまして。」
川島
「は、は、は、はじめまして。川島です。今日はよろしくお願いします。」
Hさん
「よ、よろしくお願いします・・・」
こんな感じで、やり取りがはじまりました。
1人目の生徒さんは、とても笑顔が優しい方でした。穏やかな方で、安心しました。Hさんと、3分ぐらい談笑すると、少しだけ緊張がほぐれたように感じました。
Hさんと少し話していると、同じようにキョロキョロと仲を伺ってから、続々と生徒さんが輪に加わっていきました。
最終的に4名の方が講座前にお茶会に参加してくれました。全員男性でした。
・Hさん
IT系 笑顔が穏やか
・TKくん
学生さん。ダイコミュでバイトをすることに
・TOさん
控えめなイケメン。後にダイコミュのイベントなど率先して企画してくださる
・Kさん
IT系 仕事できそう!知的な方 後にダイコミュの携帯電話のサイトの試作をしてくれる
年齢層は20代の方が多く、私と3歳前後の方ばかりでした。
(実はこのお茶会に参加してくださった4名のうち3名が、その後ダイコミュを手伝ってくれるようになります。この時は想像すらしていませんでした。このお話は続編でお伝えします。)
緊張していたので、ほとんど何を話していたか覚えていませんでしたが、表情が絶望的に硬かったことは覚えています。
多分生徒さんから見て
「え??まじでこの人が先生!?」
というような気持になったと思います。
私から見た生徒さんの印象は
「私と似ている」
というのが基本にあったと思います。対人恐怖は共鳴すると言いますが、どこか同じ波長がある気がしました。
お茶会は決して盛り上がったとは言えませんでした。私も含め、お茶会は周りからみればどこか陰鬱な集団に見えたと思いますが、それでもどこか同質性があり、緊張の中にも妙な安心感があったと思います。
そうしてお茶会の時間が過ぎると、いよいよ講座の時間が迫ってきました。
「そろそろ時間ですね・・・
会場に向かいましょうか。」
私はそう告げると、初めての生徒さんと一緒に吉祥寺の会場に向かったのです。
喫茶店でいくばくかほぐれた緊張が一気に、襲い掛かってきました。
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私川島達史は元引きこもりニートです。対人恐怖の克服体験、起業について執筆中です。対人恐怖の克服、どうして引きこもりがコミュニケーション講座を創ったのか?興味がある方は是非ご一読ください。
・軽度対人恐怖時代 1~32
・引きこもりピークに 33~56
・フリーター時代 57~82
・2年間の会社員時代 83~128
・起業ニート時代 129~187