川島ブログ 

コミュニケーション能力に関するブログを書いています。筆者は元引きこもり、ニート、現在はダイレクトコミュニケーションの講師をしている川島達史です。

コミュニケーション能力コラム2 情報のストックは各世代の使命

コミュニケーション能力コラム2 情報のストックは各世代の使命

 

 

・ストックとフロー

コミュニケーションは、ざっくりと定義すると情報のやり取りです。情報は新聞、インターネット、世間話、会話、様々な場所で飛び交っています。

 

 

情報は

「ストック(保存されるか)」

「フロー(消えてなくなるか)」

の2つに帰着します。

 

 

ストックされる情報とは、なんらかのメディアに記録される情報です。例えば、新聞は紙に情報として保存されています。今書いているブログも、ネット上に保存されています。

 

 

フローとしての情報は、流動的なので情報としては残りません。例えば、居酒屋で雑談した内容は基本的には残りません。保存性としては弱い情報になります。これらのやりとりは多くの場合は、人間関係を築くためであったり、短期的な目的のためになされます。

 

 

・ストックとしての情報の重要性

今回はストックとしての情報の重要性について考えたいと思います。私たちの社会は、情報を保存し、それをブラッシュアップすることで進化してきました。

 

世代1

Aという情報を生み出す

 

世代2

AをBに進化させる

 

世代3

BをCに進化させる

 

このように発展させてきたのです。

例えばドラクエですと

 

ドラクエ1

ドラクエ2

ドラクエ3

 

ではかなりゲームとして進化していることがわかります。かなり強引ですが、ドラクエ1~全てのシリーズの情報が削除され、全てのドラクエの記憶をみんなが忘れてしまった場合、ドラクエはまた1から作り直さなくてはならないのです。

 

情報が消えてしまうことというのは非常にもったいないことなのです。各世代では、全世代の情報を進化させ、保存するという責務を負っているのです。

 

 

・ストックとしての情報は言語情報が基礎

ここで重要なのは、情報を保存する技術です。情報を保存する技術はたくさんあります。絵、動画、楽譜、録音、モールス信号、数式、プログラミング言語・・・色々ありますが、情報の保存技術の王様はなんと言っても言語です。

 

言語というのは非常に便利で、保存性に長けています。紙でも電子媒体でも情報を残すことができます。さらに何千年経ってもその意味を解読することができます。言語というのは非常に優れているのです。

  

 私たちが絶対にしなくてはいけないことは、優れたアイデアや考えは必ず言語化するということです。そして、言語化するだけなく、なんらかのメディアに保存して、誰の目にも止まるようにしておかなくてはならないということです。発信する人が減ると、それだけ情報の蓄積がなされない事になり、社会的な損失になるからです。

 

 

・情報発信はマイナスも含め正確に

私はほとんどの情報を開示してしまっています。引きこもっていた過去や、親の財布からお金を盗んで麻雀をしていたという過去も書いてしまいました。これはもちろん倫理的にはいけないことなので、おそらく会社経営的にはマイナスの要因なるでしょう。

  (対人恐怖症克服期21 父親の財布から1万円を盗んで麻雀 - 川島ブログ

 

 

しかし、私にとっては、「私自身が蔑まされること」はそこまで私の人生においては重要ではないと考えています。私は「情報をたくさん残すということ」を人生のなかでも重要視しています。会社を大きくしたり、売上を上げたりすること以上に、自分の頭で考えた正確な情報を残すことが実は一番社会に貢献できることだと考えているからです。

 

会社というのは、長期的に考えればフローな存在です。1万年後にはほぼ99.99%の会社が潰れているでしょう。しかし、情報は1万年後にもずっと残ります。私は長期的な視野で考えていて、情報を次の世代に残しておきたかったのです。

 

 

・情報はブラッシュアップされていく

情報は正確に伝えないと、次の世代がブラッシュアップするときに、判断を誤ることになります。マイナスの事実も伝えないと、情報としての価値が落ちてしまうのです。自分の過去を公開してしまったのも、こういったコミュニケーションの性質を理解したからです。

 

 

とりあえず私の回復した事例を情報として保存しておけば、それがよいものであれ、悪いものであれ、ブラッシュアップされ、吟味され、次の世代が参考にしてくれるかもしれないからです。もし私が黙っていて、自分が考えたことや、感じたことをそのまま隠して、死んでいったらまた誰かがゼロから同じことを考えなくてはならないからです。

 

 

次回に続きます