コミュニケーション能力-講座の軌跡67 研究の一歩は笑っていいとも!
・笑っていいとも!を研究
引きこもりから脱出し、フリーターとなった私は、会話の力をつけるために、研究を始めることにしました。まず取り組んだのが、笑っていいとも!の研究でした。笑っていいとも!ではテレフォンショッキングというコーナーがあります。テレフォンショッキングの歴史は古く当時20年も続いていました。タモリさんは毎回、ゲストを迎え15分程度会話をしていました。
個性は様々で、お喋りなゲストもいれば、寡黙なゲストもいます。タモリさんはどんなゲストでも見事に楽しく会話をするのです。研究対象を探していた私はテレフォンショッキングに会話の妙味が含まれていると考えたのです。
・すべて文書に起こす
私はまずテレフォンショッキングを10本ほど録画しました。そして会話のやりとりをすべて文章化したのです。相当面倒くさかったのです!!再生ボタンとストップボタンを押しながら、執念深く文章化しました。最終的に全部で6万文字ぐらいになりました。
そのあとは、同じような返し方を「分類」して「名前」を付けていきました。例えば、「自己開示」「質問」「おうむ返し」などです。
「分類」して「名前」をつける作業はKJ法という心理学の研究手法で、引きこもっていた時に勉強をしていたので見よう見まねで試してみました。分類が終わるとタモリさんが、それぞれのスキルをどれぐらい使っているかも分析していきました。
すべての項目にラベリングをしていくと、タモリさんは10種類ぐらい(細かくすると30種類)のスキルを使って会話を展開していることがわかりました。例えば、おうむ返しについてはかなり頻繁に使っていて、多いときは3分間に10回ぐらいになることもありました。
・柔軟性が必要
さらにタモリさんは、単調に使うのではなく、相手のタイプに応じて、柔軟にスキルの使用頻度を変えていました。例えば
相手がよく話すタイプの時⇒話す量を抑える
寡黙なゲストの時⇒スキルを多用して会話が止まらないようする
という変化をつけていました。
・松本人志の放送局の分析
会話の研究は面白く、ハマりました。笑っていいともの分析が終わると、今度は「松本人志の放送局」というラジオを分析しました。松本人志さんと放送作家の高須光聖さんが1時間近く会話をする番組です。
とても面白かったのでこちらも文字に起こして研究してみました。タモリさんの会話の構造と違い、2人の場合は、1回の発話の時間が長く、「会話」というより「話」をお互い披露しあうような構造になっていました。
このように私は笑っていいとも!を基礎として、松本人志の放送局を分析し、その後、いくつかの会話を研究しました。すると、自分自身の会話のどこに問題があるかも明確に分かるようになってきたのです。
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コミュニケーション能力-講座の軌跡68 ただただ地道なトレーニング - 川島ブログ
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