コミュニケーション能力コラム6 イデア論 歌舞伎揚げ たまごボーロと経済・コミュニケーションの関係 -2
コミュニケーション能力コラム6 イデア論 歌舞伎揚げ たまごボーロと経済・コミュニケーションの関係 -2
7月から新しく、秋葉原教室と、平日昼間の新宿第2教室をスタートすることになりました。秋葉原はデジタルな町ですが、あえてダイレクトなコミュニケーションを趣旨とする講座をぶつけてみることにしました。楽しみです(講師は杉野先生)。
新宿第2教室は主婦の方、平日休みのお仕事の方、学生さん、向けの講座になります。講師は私です。最初は少人数になると思うのでまったり進めていけると良いなと考えています。
さてさて前回「イデア論 歌舞伎揚げ たまごボーロと経済・コミュニケーションの関係 」というわけの分からない題名のコラムを書きました(前回のコラム)。今回はその続きです。
・情報のイデア化と暇な時間
人間の脳は、既存の情報を組み合わせて新しい情報を生み出していきます。この作業を繰り返すと情報の完成度が高まり、イデア化され、人類の財産として蓄積されていきます。
例えば、タマゴボーロはもはやタマゴボーロとして完成しています。工夫の余剰がありません。
重要なことは、私たちはもはやタマゴボーロについて、何も考えなくても、おいしく食べれるということです。「なにも考えなくてもよい」と言いうのはとても重要な意味を持っています。
・考える時間ができた
ぜななら、たまごボーロについて考えなくても良いということは、「タマゴボーロ以外のことを考える時間ができた」とも言えるからです。完成された情報については、頭を使わなくても良いのですから、別のことを考える時間ができるたわけです。
そイデア化された情報を引き継いだ人類は過去の恩恵を受けて贅沢な暮らしをします。しかし、恩恵を受けるだけでは面白くないので、各世代はイデア化されていない情報について新しく考えていくことになるのです。
そうして暇な時間を使って創り出された情報は各世代で批判にさらされ、最終的に生き残ると、イデア化された情報としてまた次の世代に受け継がれていきます。
・イデア化された情報と伸びる会社
会社組織に当てはめると、強い会社は新しい情報を作り出している会社になります。
身近な例で言えばガリガリ君の会社は価値のあることをしています。毎年新しい味を出して、市場に是非を説いています。先日ナポリタン味を出して3億円ぐらい損失を計上したらしいですね。アイスとナポリタンという攻めた企画です。さすがにまずかったようですが・・・
一方、その裏ではコーンポタージュ味など当たりを引いているので、全く問題ないのでしょう。10回トライして、1つでもイデア化する定番の商品が生まれれば長期的に見れば充分、回収できるのですから。
「新しいアイデア」は本当に価値があるのです。もし新しいアイデアを思いついたら、社会的に発信する義務があると言っても過言ではないぐらいです。
・アイデアを組み合わせる奇跡的な存在
老若男女、社会的立場に関わらず、人が話せば絶えずワラスの法則の啓示期(ワラスの法則はこちら)にあたるように、パっと素晴らしい情報を生み出す可能性があるのです。
その意味で一人一人の脳には非常に大きな価値があるのです。会話をするときはそういった価値を生み出す可能性が誰にでもあることを絶えず認識しなくてはなりません。
そういう意味でひとりひとりの人間というのは非常に尊敬すべきものであり、情報を組み合わせて世界中のどこにもない情報を作ることができるという奇跡的な存在であるのです。少なくとも私はそう考えています。
・ 何を考えているのかを聴くのは楽しい
コミュニケーションの本質を理解すると、人間に対する興味は増します。この人は何を考えているのだろうか?誰も発想できないアイデアを知らず知らずに生み出しているに違いない。
人間は性別、社会的な立場に限らず、どんな人でも考えながら生きています。そして今まさに、既存の情報を組み合わせて発想を繰り返しているのです。そう考えると今目の前にいる人の話を聴くことは非常に楽しいと言えます。
少なからず私は人の話を聴くときに、そういった脳の神秘を感じ取りながら聞います。あっ!この人、イデア化されていない情報を話してる!すげえ~と感じながら聞いているのです。すると自然と好奇心が沸いてくるのです。
私は対人不安が強いのですが、その対人不安以上に、人が発する考えに非常に興味があります。だから私は根源的には人が怖いにも関わらず、引きこもらず誰かとコミュニケーションがしたいのかもしれません。
続きます