コミュニケーション能力コラム19 コミュニケーション系教室の分類 -5 NLPは資格商法?
コミュニケーション能力コラム19 コミュニケーション系教室の分類 -5 NLPは資格商法?
さてさて前回の資格商法?コラムの続き(前回はこちら)を書きます!
・ミラーリングの気持ち悪さ
35万円で6日という高額なNLPの講座の初日は、テニスボールを載せて自分の殻を破るという「自己啓発」的な内容でした。2日目以降はコミュニケーションのワークが続きました。しかし、この研修で習うことは、今の私からすればかなり違和感のあるものです。
例えばNLPでは「ミラーリング」というワークがありました。相手と仲良くなるためには体の動きを合わせるという手法です。
例えば、飲み会で
⇒相手がグラスを持つ
⇒自分も持つ
⇒おなじ動きをするので仲が良くなる
というスキルです。確かに類似性は好感を持つ上で、重要です。実際、様々な論文で一致しています。ですので全部がNGとは思いません。
しかし、相手がグラスを持ったから、自分もグラスを持つ!という行為をしている相手を見て、私は正直「気持ち悪い」と感じます。無意識に動きが一致していればうれしいのですが、「好意をもたれるために意図的にそれをしている」とすれば、相当違和感があります。
・目線で判断する技術
他には相手が見ている方向で、相手が何を考えているのか判断する技術がありました。確か、右上を見ていると未来のことを考えていて、左上を見ていると過去を考えているとか(逆かもしれません)そんな理論だったと思います。
もしかしたらそんな傾向があるのかもしれませんが、ちゃんと調査してもたぶん相当弱い相関しかでないでしょう。さらには、
「この人右上を見ているから未来のことを考えてる!」
「この人左上を見ているから過去のことを考えている!」
と血眼に探している人と私は友達にはあまりなりたくありません。そんなことよりもコミュニケーションにはやるべきことがたくさんあるのです。そちらがおろそかになるほうがはるかに危険です。
他に精神科医でもない、臨床心理士でもない講師が、トラウマを改善するワークがありました。相当危険だと思うのですが・・・
最終日はなぜか参加者が劇をするといワークもありました。そんなこんなでNLPの研修が終了しました。
続きます