コミュニケーション能力コラム30 ジンメルと自由と孤独 1
コミュニケーション能力コラム30 ジンメルと自由と孤独 1
・人間関係は煩わしいのか?
人間関係は、楽しいものでしょうか?
それとも煩わしいものでしょうか?
私は大学4年生の頃から引きこもりを体験しました。私はその頃、人間関係を煩わしいものだと感じていました。社交性が皆無であったために、人と接していても楽しいことがなかったからです。
人間関係は煩わしいものだから、断絶すれば自由になれる。そう考え、私は人間関係を遮断するようになりました。確かに、目に見えた煩わしさはなくなりました。喧嘩もなければ、気使いも無用。確かに一見、自由です。
その一方で激しい孤独感が襲ってきました。社会な居場所がなくなり、誰も相手にしてくれない感覚。楽しくなるはずだったのに、ちっともそうならない。
私は人間関係は「自由」とどのような関係にあるのか?悩むようになりました。時期的にはこのあたりになります.
・ジンメルと自由
この時、ジンメルというが学者がいることがわかりました。ジンメルは「社会」と「人間」の関係から、「自由」とは何か?「孤独」とは何か?を考えた学者です。
引きこもりで孤独感を強く抱えていた私は、ジンメルの考え方を学ぶことで、自分の置かれている状況が分かるようになっていきました。ジンメルの主張で心に残ったのが、「人は人間関係を豊かに持つことで自由になれる」という考えでした。
続きます
*********************
コミュニケーションコラムを最初から読む
川島対人恐怖症克服期を最初から読む
*********************