コミュニケーション能力-講座の軌跡94 就職活動編12 変則手をひねり出す
・脳みそを沸騰させる
引きこもりから脱出した私は、就職活動をはじめ、初めて「働きたい」と思える会社と出会い2日後に面接を受けることになりました。しかし、就職氷河期、資格なし、職務経歴なしという地獄モードで、そのまま面接突入しても、不採用になることは明白でした。
そこで私は、体中のエネルギーを脳みそに集中させ、どうすれば採用されるか?について、頭を沸騰させて考え始めました。その会社の求人広告、業種、求める人材像を何度も何度も読み返し、どこかにヒントがないかを考え続けました。
「環境計測器・・・」
「環境問題・・・」
「計測器・・・」
「へえ・・二酸化炭素濃度を測る機会もあるのか。
「サーモグラフィー・・・
風速計・・・風速を測る機会もあるのか・・・」
そうか~世の中って「測る」ことで成り立っていることって結構あるんだな。
「測る・・・」
「測る・・・」
「ん??・・・測る??」
「どっかでチラッと僕自身が考えたことがあるぞ!」
「測る・・・!そうだ・・・!」
「精子量測定器だ!!!」
・起業アイデアの種を使う
当時の私は、起業アイデアをノートに書き起こてシュミレーションしてみるという訓練をしていました。基本的に稚拙なアイデアが多く、なんでも屋とか、フリーマーケットとか、中古本販売など、アイデアとしてはレベルが低いものばかりでした。
しかし、唯一これはいけるかも?!と考えたものがありました。それが「精子量測定器」の販売業だったのです。
・ 埋もれてたアイデアが生きてくる
出典を忘れてしまったのですが当時の成人男性の精子量が、減少しているという研究がありました。しかし、男性にとって泌尿器科に行くというのはとても億劫なものです。わざわざ泌尿器科に行くモチベーションはありません。しかし、もし手軽に精子量を測れるとしたら結構売れるんじゃないか?そんなことを思いついていたのです。
私はその記事を読んでから、実際にそういった機械があるか?調べてみました。すると、実際簡易型精子量測定器というのは売っていました。しかし、パッケージが武骨でまともに広告もしていないような商品で、一般向けに広がるような製品ではありませんでした。
・企画書を作って電話するも瞬殺
そこで私は、企画書を創ってみて、その製品をどうやって世の中に広げていくか?広告戦略や簡単な損益計算書を創ってみたりして、シュミレーションしてみました。
企画書ができあがると私は、メーカーに問い合わせて、販売ができるか?一度会って説明したいと電話をしたことがあったのです。
しかし、そのメーカーさんは、「会社単位でないと取引できない!」と引きこもりの私を瞬殺したのです。それを覆す力も当時の私はなかったので、やはり起業は難しい・・・とあきらめてしまっていたのです。
・希望がみなぎる
もしかしたら私はこの「測る」という共通項を使って、その会社の就職に役立てることができるかもしれない!そうひらめき、すでに10枚程度書いていた企画書を、さらに練り込むことにしたのです。
絶望的な状況に一筋の光が舞い降りた瞬間でした。私は久しぶりに、「希望」という感覚を体に巡らせることができました。そして寝ずに企画書を書き続けたのです。
続く
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