川島ブログ 

コミュニケーション能力に関するブログを書いています。筆者は元引きこもり、ニート、現在はダイレクトコミュニケーションの講師をしている川島達史です。

コミュニケーション能力-講座の軌跡117 会社員編 まじめなリーベンレン

コミュニケーション能力-講座の軌跡117 まじめなリーベンレン

 

 引きこもりから脱出して、私はどうにか就職先を見つけました。ある日、社長から突然中国へ行ってこい!という指令を受け上海へ出張しました。上海では王さん達とひたすら遊び続け、ダメ人間と化しました。そしてダメ人間モードを継続しつつ、次の出張先である広州に到着しました。

 

・陳さんとの出会い

広州は中国の中でも南の方にある都市です。沖縄よりも南にある都市なので、上海に比べてかなり暖かいです。陽気な雰囲気が町全体にあふれていました。

 

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広州で私の世話をしてくれたのは、陳さんでした。陳さんは私とほぼ同い年で、英語と日本語が堪能な女性でした。中国版、キャリアウーマンという雰囲気が溢れていました。

 

陳さんはスト2のチュンリーに似ていてかわいかったですね。同年代の陳さんが担当になるという圧倒的僥倖により私の心も南国化していきました。

  

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 *カプコン ストリートファイト2より

 

 

・近代的オフィスに到着

陳さんに連れられ広州事務所に到着すると、これぞオフィス!という雰囲気のある近代的な事務所に案内されました。上海事務所の廃墟感に比べ、とても豪華な事務所だったのです。クラクラしてしまいました。

 

事務所には全部で6名ほどいました。全員寄りすぐりの人材であると社長から聞かされていました。中にはMBAの資格を持っている方もいました。 6人の従業員はそれぞれ仕事に活動的に取り組んでいました。

 

さすがの私も上海のようなダメ人間であり続けることは難しそうでした。そこで広州事務所についた私は、心を入れ替えてまじめなリーベンレン(日本人)になることを決意したのです。

 

・信頼できる中国人

まずは陳さんにお願いして中国の会計システムなどを調べることにしました。わかったことは、以下の点でした。

 

*日本人は社長になることができない 

*中国人の社長を雇う必要がある

*信頼できる人を社長にしないとヤバイ

*お金の管理が杜撰

 

中国で仕事をする上では、信頼できる中国人の社長を捜すというのが絶対条件となります。この広州事務所も馬さんという中国人が法律上のオーナーで、間接的に日本の会社が経営しているという状況になっていました。

 

法律上のオーナである馬さんはやりたい放題できる環境にあります。なんせ会社の全権限を持っているのです。やろうと思えばお金を持ち逃げしたり、会社を乗っ取ってしまうことも可能です。

 

実際、私が広州事務所の帳簿を確認したところ、あやしい取引がいくつかありました。社長はこの辺を非常に心配していました。私は広州事務所にいる間、本社との会計上の監査がうまくいくようにすることと、陳さんにお願いして帳簿をこちらに送ってチェックする仕組みを創っていきました。

 

 

 ・陳さんと銀行デート

そんな形で私はまじめなリーベンレンとして仕事をしはじめ、実際中国の会社の仕組みを知るのも面白くて、精力的に仕事をするようになっていました。

 

 

そんなある日のことです・・・

 

 

陳さんが

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「チュアンダオ(川島)・・・今外出する時間ありますか?」

 

と私に質問をしてきました。まじめな仕事ぶりを見た陳さんが、私を好きになり、デートに誘ってくれたのだ・・・と私は脊髄反射しました。

 

「えっ?もちろん大丈夫ですよ。どこに行くんですか?」

 

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「銀行に行きたいので、ついて来てほしいのです」

 

と言われました。私は陳さんも恥ずかしがり屋だなあ~。銀行なんて一人で行けるのに。

 

きっと銀行を口実にデートだな!デート!デート!と*ポジティブ心理学な私は、

 

「OKですよ!一緒にいきましょう」

 

 

と陳さんと銀行デートをする決意を固めたのです。ウキウキと支度をして、早速陳さんと2人で歩いて銀行に向かいました。

 

しかしものの15分後・・・

 

銀行デートを激しく後悔する事件に巻き込まれるとは想像もしていませんでした。

 

 

 

 

 

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*ポジティブ心理学

1998アメリカ心学会会長 マーティン・セリグマン教授が基礎を固めた理論

幸福なことに目を向ける 夢をもつことを大事にせよという 理論

幸福感が高い人は病気になりにくく、収入が高いなどの統計もある

  

 

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