コミュニケーション能力コラム38 はじめやすく 続けやすく 辞めやすく 続けやすく 戻りやすく ④
先日から健康的なコミュニティについてブログを書いています。
つまらん!と言われそうなので、今回で終わりとします笑
・3種類の病的依存
今回は「依存」の問題について考えてみたいと思います。生徒さんから
「ずっと通っているとダイコミュに依存している気がする」
という悩みを受けることがあります。今回はこの点について、考えてみたいと思います。
まず「依存」についてですが、依存すること自体は悪いわけではありません。多かれ少なかれ誰しも何かに頼って生きているからです。私の場合は、麻雀に依存していますし、心理療法にも依存しています。おにぎりも好きなのでおにぎりにも依存しています。幸せに繋がる依存であれば問題となりません。
しかし、病的な依存、不幸に繋がる依存はやはり問題となります。では病的な依存、健康的な依存とはどのような違いがあるのでしょうか?
まず、病的な依存というのは学術的には3つに分類されることが多いです。
物質・身体依存・・・タバコ 覚せい剤 飲酒など
プロセス依存・・・過剰なギャンブル ネットゲームなど
関係依存・・・共依存(不適切な支え合い) ホスト通い など
このうちダイコミュで可能性があるとすると、関係依存の定義に当てはまるかどうか議論の余地があると思います。ここで関係依存をどう定義するかが問題となります。んでいろいろ調べているのですが、関係依存というのはこれだ!という決まったものはありません。
・関係依存の定義
そこで私なりに考えた結果、以下のような定義が妥当であると考えています。
「特定の人間関係を重視するあまり、日々の生活が犠牲となり、人間関係が縮小し、金銭的な損失を抱える。また社会性を失い、孤立した状態に追い込まれる閉鎖的な状態」
この定義であれば、ホスト通いや、アルコール依存症の家族関係などに当てはまることができると思います。マルチ商法のネットワークとかも当てはまりますね。友人関係を失い、マルチの集団だけで孤立した関係を築きやすいです。
・健康的な依存関係とは何か?
では健康的な関係依存を定義してみます。
「お互いの価値観を大事にし、開放的に人と関わることで人間関係が拡大し、お互いの社会性を養う発展的な関係、また自由になる範囲で金銭的な消費を行う」
ちょっと語呂が悪いですが上記のように考えました。議論の余地はありますし、また私の考えも変わるかもしれないですが、この定義をもとにコミュニティ創りをしていきたいと考えています。
・辞めやすい講座
では具体的には上記の定義をどう実行していけばいいのでしょうか。私は「辞めやすい」講座が必要なのかなと思います。
辞めやすい、というのは自分自身でコミュニティとの距離感を調整できるからです。
例えば私は、引きこもりから脱出する際に、ちょうどよい中継地点に雀荘がありました。麻雀にはフリー参加システムというものがあり、自分のタイミングではじめ、自分のタイミングで麻雀を辞められるというのがありました。とても距離感が保ちやすかったと感じています。
予約不要で、その日の気分で好きな時間打って、好きな時間に帰る。この緩さのおかげで私は長年、雀荘通いを続けているとも言えます。
もし雀荘が一度入ったら抜けられないシステムになっていたら、私はおそらくその縛りがうっとおしく続けられなかったと思うのです。逆説的ですが、辞めやすいというのは結果的に続けやすいとも言えるのです。
・辞めるも続けるも、戻るも尊重する
この点、ダイコミュは辞めていく人に営業を書けることもないですし、尊重して受講分はすべて返金しています。もちろん続けることもできますし、数年で戻ってきてくれることもウエルカムです。
繰り返しになりますが、
はじめやすく 続けやすく 辞めやすく 続けやすく 戻りやすく
この条件を満たしたコミュニティを創っていくことが大事と考えています。
以上でこのシリーズは終わりです。10年目の節目として書かせて頂きました。お付き合い頂いた方、ありがとうございました!
・次回以降の連載
さて次回から「対人恐怖症克服期」の連載を開催します♪
20回程度書き留めているので
3日に1回程度更新していきます!がんばります!