コミュニケーション能力-講座の軌跡136 起業迷走編 起業モラトリアム
コミュニケーション能力-講座の軌跡136 起業迷走編 起業モラトリアム
元引きこもりの私は、起業をするべく会社員を辞めました。そしてまずはフリマに出店をしました。売り上げはゼロだったもの、逃げずに出店したことに小さな自信をつけました。しかし、依然としていまだやりたいことが見つかりません。所詮は時間を浪費してする、口だけニートでしかありませんでした。
・ボツになった企画
何をしたいのか・・・途方に暮れながら一日中考えていました。まずはコンビニに行き、A3の大きな白紙を1枚コピーします。そして喫茶店に行って、事業プランを書きなぐるということを繰り返していました。この時期に考えた企画は100個近くあったと思います。
例えば私は当時、鼻の毛穴に悩まされていました。いわゆるイチゴ鼻です。毛穴すっきりパックでとっても8割ぐらいは残っています。鼻の毛穴ほど役にたたないものはない!と考えていました。
んで、この悩みはビジネスになるかも・・・と考えました。吸引機能付きの極小の注射針を開発する。そして、専門のサロンを開けば、需要があるのではないか?と考えたのです。
さらにすばらしい?ことに鼻の毛穴は2週間ほどで元通りです。すなわち継続的な収入が見込めるのではないか?と考えていました。このアイデアは今でも行けると思っています。
(誰か作ってくだされば私行きますよ!
1000円、10分、鼻の毛穴吸引!!!
みたいな感じで・・・
誰かお願いします。)
このようなアイデアのいくつかは、資金の問題さえクリアできれば実際に商売になりそうなものもありました。
・一生の仕事の条件
しかし、どうもしっくりこないのです。
・一生の仕事とすること
・人生を賭ける価値のあること
・正業であり、人の役に立つこと
・システムがもたらす業種ではないこと (川島の経営感)
・短期的な分野ではなく、長期的な視点で 考える
以前考えた(以前のブログはこちら)条件を満たすアイデアが出てきません。一度しかない人生です。鼻の毛穴ビジネスは儲かりそうです。しかし、儲かる、儲からないも大事ですが、もっと肌感覚にフィットする仕事をしたかったのです。
・「貿易」は感覚にフィットする
1か月ひたすら自分の分野を模索し続けました。そうして、うっすらと出てきた結論が、
「貿易関係」
でした。私が以前働いていた会社は貿易が盛んな会社でした。貿易の仕事は様々な方とやり取りがある仕事です。様々ん国の方をコミュニケーションを繰り返して、取引を進めていく。ビジネスを通してたくさんの人と関われる魅力があると感じていました。コミュ障の癖に対人関係のやりとりは非常に楽しかったのです。
・貿易実務者検定を取る
そこで企画を考える合間に、貿易の代金決済や、代金の流れ、郵送の仕方など、基本的な知識を学んでいきました。「貿易実務者検定」という資格の初級も取りました。気が付けば4ヶ月が過ぎていました。
しかし、これは前に進んでいるようで、成長している感覚はありませんでした。どこかで勉強に逃げている気がしていたのです。行動することを避けて、再び勉強ばかりしている。付加価値を出す上で、勉強は大事です。しかし、行動できなければ話になりません。
・再び行き止まり
私はまたしても起業モラトリアムにとらわれ、グダグダと人生を浪費してしまいました。「貿易」というイメージだけはつかんだものの、ビジネスの種を未だに見つけることができませんでした。
4カ月・・・やることが決まらないとだんだんと自分を責める時間が多くなってきました。フリマでつけた豆のような自信もすぐになくなってしまいました。
またしても勉強に逃げてしまった。結局口だけ・・・という思いが大きくなっていきます。誰にも悩みを打ち明けられず、再び内向的な日々に没入していきました。
・彼女の関係に暗雲
およそ私は退職してから心から笑った記憶がありませんでした。孤独感が襲ってくる日々。それをどうにかどうにか握りつぶして・・・考える日々が続きました。
そして自分のことで精一杯であるが故に、彼女との関係にも暗雲が立ち込めてきたのです。この時はまだ半年後に彼女に振られるなど考えてもいませんでした。
次のコラム
コミュニケーション能力-講座の軌跡137 起業迷走編 孤独感 孤独感 - 川島ブログ