川島ブログ 

コミュニケーション能力に関するブログを書いています。筆者は元引きこもり、ニート、現在はダイレクトコミュニケーションの講師をしている川島達史です。

コミュニケーション能力-講座の軌跡143 起業迷走編 sonyの電子辞書

コミュニケーション能力-講座の軌跡143 起業迷走編 sonyの電子辞書

 

 元引きこもりの私は、現実逃避の手段としてタイへ行くことにしたのです。タイに到着するとレディーマッサージトラブルに遭遇し、資金の大半を失ってしまいました。そして3日間の路上生活の後、200円の安宿で、なんとか凌いでいました。しかし、ついに残りの資金がゼロになってしまったのです。

 

・労働と引きかえに泊めてもらう?

この時点で日本への帰国を決断するのが正常な思考と言うものです。しかし、日本に帰ったところで、再び陰鬱で不毛な日々を浪費することは目に見えていました。かの絶望的な日常に戻るのはこりごりでした。

 

そこで、SONYじいちゃんに、掃除や荷物運びの雑務と引き換えに、宿泊を延長してもらえないか?交渉することにしたのです。

 

 

・交渉に臨む

SONYじいちゃんはもう高齢です。英語で会話をしても、うまく意思疎通ができるか自信がありません。そこで私は、あらかじめ英語を文章に書いて交渉することにしました。

 

そういえば私は電子辞書を日本から持ってきてました。

 

タイに来てから精一杯で、すっかり忘れていましたのです。私は久々の電子辞書を活用することにしました。

 

 

・SONY電子辞書

 

ええと・・・電子辞書・・・電子辞書・・・

 

あった、あった・・・ 

 

さて交渉用の文章を作成するか・・・

 

ん・・・

 

あれ・・・

 

SONY?!

 

これSONYの電子辞書だ・・・

 

SONYと言えば

SONYじいちゃん?

 

 

この電子辞書、SONYじいちゃんに売れるんじゃね?

 

 

・SONYじいちゃん電話をかける

この電子辞書は会社員時代よく使っていたので愛着がありました。しかし、背に腹は代えられません。sonyじいちゃんに買い取ってもらえないか?交渉することにしたのです。

 

たしか2万円(8000バーツ)以上、した愛着のある辞書でした。私も簡単には売りたく無かったので必死でした。

 

sonyじいちゃんに買い取りを持ちかけると、sonyの文字を見て目を見開いて反応してくれました。やはりSONYは強いです。そうして、フガフガ・・・言いながら、どこかに電話をかけはじめました。電話が終わると具体的な交渉が始まりました。

 

 

・1500バーツの大金!

SONYじいちゃんの最初の言い値は1000バーツでした。定価の7%ほどです。しかし、どうせならもっと高く買って欲しいと考えた私は、

 

 

NONONOー!

デスイズ ウルトラ ハイパー ブランド SONY

アンダスタン?? ベリー ベリー イグペンシブ!

 

 

1000バーツ? オハナシニ ナラナイデスヨ

5000バーツ!! 5000バーツ!

 

 

と定価よりも高い値段で交渉をはじめたのです。もちろん5000バーツで売れるなんて思ってもいません。しかし、どうせなら高い金額を提示時たれ。と考えていました。

 

そして、交渉の末、1500バーツ(4000円)で買い取ってもらえることになったのです。定価の2割程度でしたが、無一文の私にとっては非常にありがたい資金となりました。SONYじいちゃんと最後はお互いニッコリ笑顔で握手をしました。

 

 

 1500バーツあれば、この安宿なら2週間ぐらいは連泊できそうです。首の皮一枚つながったことに安堵しました。あまりにもおなかが減っていたのでお金をもらった瞬間300バーツぐらい屋台で浪費してしまいました。

 

 

それでも1200バーツ余っています。ある程度余裕はできました。しかし、ビジネスにたどり着いていないという現実は変わりませんでした。次の日から本格的に商品捜しに出ることになるのです。

 

 

 

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