川島ブログ 

コミュニケーション能力に関するブログを書いています。筆者は元引きこもり、ニート、現在はダイレクトコミュニケーションの講師をしている川島達史です。

コミュニケーション能力-講座の軌跡168 起業ニート編  あのね・・・あのね・・・

コミュニケーション能力-講座の軌跡168 起業ニート編  あのね・・・あのね・・・

引きこもりから起業ニートになった私は、ダイレクトコミュニケーションを設立しました。カリキュラムを作成し、毎日模擬講義をして準備を重ねました。しかし、広告の壁にぶつかり、1人もお客様が集まらないという日々が続きました。そんなある日、5年付き合っている彼女から久しぶりに電話がかかってきました。

 

 ・彼女との関係

彼女との関係を整理しますと、出会ったのは大学1年の頃でした。クラスメイトの彼女に、勇気を出して声をかけ付き合い始めました(出会った頃の話はこちら)。その後、私と彼女は一緒に会計士を目指しました。彼女は粘り強く勉強を続け、4年間の受験勉強の末、見事に合格しました。

 

・将来性皆無の彼氏

方や私は、私は会計士試験を離脱してしまった中途半端な男でした。さらにはせっかく就職してしまった会社も途中辞めてしまいました。会社を辞めた口実は「コミュニケーション講座を創る」です。会計畑の彼女からすれば、コミュニケーション講座なんて、雲を掴むようなわけのわからない話です。

 

さらに私は、彼女へのプレゼンテーションを98%サボっており、どういう気持ちでこの事業を立ち上げ、どういう将来性があるのか?全く説明していませんでした。結果も出ていないのに、ベラベラと自分の考えをいう気になれなかったのです。

 

ただ、貯金がどんどん減っていることを、毎回会うたびに伝えていました。何をやっているのかわからないのにお金だけは減っている彼氏でした。デートは基本ワリカンで、気の利いたお店なんていったことはありません。せいぜいお金のかからない公園や町中をブラブラして、1000円もかからないようなご飯を食べて終わりというものでした。

 

それでも楽しい会話でもできれば、救いがあるのですが、会った時は念仏のように愚痴を唱え続け、私より稼いでいる彼女に対して、妬みのようなものもぽろぽろと吐露していたのです。

 

・妙な自信が蓄積

しかし、しかし、このどうしようもない状況でも、彼女は僥倖とも言える粘り強さを発揮します。私に対する愚痴もなく、付き合い続けてくれたのです。そして、この粘り強さがあだとなり、私は「この女はどんな状況でも俺から離れない。」等という極めて、自分勝手で非現実的な甘えた妄想を抱くことになるのです。ダメな状況であれば、あるほど、その状況にひたすら耐える彼女への信頼はますます拡大して行きました。

 

後で分かったことですが、この彼女との関係性は「共依存関係」に近いものがありました。すなわち、ダメな男をそのまま受け入れてしまうことで、余計にその男をダメにしてしまういう関係でした。

 

 

・不穏な流れ

話は戻ります。そんな状況で彼女から電話がかかってきました。起業をしてからは月に1回程度合うぐらいだったの久しぶりに声をききました。

 

私が

「おう・・・どうしたの?」

 というと、

 

彼女は

「もしもし・・・」

と暗い声で返してきました。」

 

なんか元気ないな。と感じた私は

「なんかあった?」

私は能天気に彼女に質問しました。

 

すると彼女はしばらく無言になっていました。

 「・・・・、・・・・」

 

沈黙は続きます。

どうも様子がおかしいです。

 

 

そして、

「あのね・・あのね・・・」

彼女は電話口で突然、泣き始めたのです。

 

 

 

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