コミュニケーション能力-講座の軌跡195 あがり症編 ワタクシあがっております
コミュニケーション能力-講座の軌跡195 あがり症編 ワタクシあがっております
元引きこもりの私は、25歳の頃に400万円を貯め、コミュニケーション講座を開催することにしました。しかし、初めての講義で緊張しすぎ、トイレへ脱走するという大チョンボを犯したのです。
その後、どうにか自分を落ち着かせ、5分空白にした教室へ戻るため、ドアをおそるおそる開けてみました。
生徒さんが一斉に私の顔を見ました。生徒さんの顔にも困惑と緊張が色濃く出ていました。
一体全体何が始まるんだ・・・
なんだこの講座は・・・
という、生徒さんからの視線を受けながら、私はどうにかホワイトボードの前に立ちました。
7人の生徒さんの前に立つと
さらに強烈な視線を感じました。
人生25年で一番大きなものでした。
「この人はどんな人なのだろうか」
こんなに大人数から、視線を
もらったことはありませんでした。
生徒さんは講座代金を支払ってきています。
一生懸命働いて得たお金を期待を込めて
講座に参加して使ってくれているのです。
それはそのまま、
プレッシャーとなって
襲い掛かってきました。
私は何十回も練習をした、
自己紹介をいよいよしようとしました。
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「あ、あの・・・・」
「あ、あれ・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「すいません・・・」
「ワタクシ・・・」
「あ、あ、あがっています・・・・」
私はなんと、コミュニケーション講座の講師にも関わらず、冒頭いきなりあがってしまい。全く話せなくなってしまったのです。
それはトイレで味わったあがりをさらに凌駕する致命的なものでした。
初めてきた生徒さんはその姿をキョトンと眺めていました。
当たり前です!!!!!
コミュニケーション能力を高めに来たのに、講師がいきなりあがっているのですから!!
次のコラム