コミュニケーション能力コラム52 ネガティブ感情労働に要注意②
前回は感情労働について
・感情労働はポジティブ‐ネガティブの2つがある
・ポジティブ感情労働は比較的リスク小さい
・ネガティブ感情労働は比較的リスク大きい
という点を上げました。
ここで1つの疑問が浮かんできます。
なぜ
ポジティブ感情労働はリスクが小さく
ネガティブ感情労働はリスクが大きい
のでしょうか?
・ポジティブ感情労働は結果と相殺
ここからは私の推論になるのですが、
ポジティブ感情労働は結果的が好転しやすく、
その効果により、疲労が相殺されるからと考えています。
例えば、
デートの相手が
「私フランス料理が好きで、月に2回は食べにいきます。」
と言ったとします。
本音として
(フランス料理っすか!!食べたことないわ!
これはデートでフランス料理を奢る流れになるかも。
金がない。やばい。)
と感じていたとします。
しかし、現実的として
「フランス料理ですか!私は実はあまり食べたことがないのですが
見た目が綺麗な印象があります。食べてみたいです」
と強引に返したとします。これは結構疲れるのですが、結果的にデートの相手が喜び、
フランス料理デートにこぎつけることができるかもしれません。
あくまで例え話ですが、ポジティブに返すと、ポジティブな感情がかえってくることが多く、結果的に「労働」が報われるケースが多くなると想像されます。
・ネガティブ感情労働は結果がマイナス
逆にネガティブ感情労働は悲惨です。
例えば、自分が大好きな、会社の同僚のことを、上司が馬鹿にしていて、同調するように求められたとします。このとき上司に表面的に合わせて、同僚の悪口を言ってしまったとしたら・・・罪悪感が残りますね。
人って人を傷つけるときに、すごく疲れます。叱ることも、怒ることも、終わった後はもやもやするものです。
ネガティブな感情の表出はトラブルになったり、相手が悲しい思いをすることが多く、結果が出にくいのです。そのためネガティブな感情労働はよりリスクが高いと言えるのです。
ポジティブ、ネガティブどちらも消耗することは間違いないですが、よりネガティブ感情労働に注意しなくてはならないと言えそうです。
実はこれ、私自身、叱らざるを得ないことがあり、叱ったあと、㏠ブルーになったことからなんだか刺さった論文でした(^^; ではではここまで読んで頂きありがとうございました。