コミュニケーション能力コラム15 コミュニケーション系教室の分類
コミュニケーション能力というのは曖昧な世界です。有象無象の教室が存在します。私自身、様々な教室に参加してきました。300万ぐらいは使ったと思います。
3日で、50万円ぼったくられた講座もありました。もし、あらかじめ業界地図みたいなものがあればそんな目には合わなかったと思います。
生徒さんには同じ失敗をしてほしくないので、コミュニケーション能力系の教室の分類についてまとめてみたいと思います。
・ざっくり3つの分類
大きくわけてこの業界は
実践分野から派生した講座
学術系から派生した講座
資格商法・マルチ・宗教系・ボッタクリ系講座
の3つに分類されます。
今回は実践分野系について解説します。
・スピーチ あがり症改善系
結婚式の司会などをされていた方が多いです。10人前後で開催されることが多く、人前で話すことを練習する講座さんが多いですね。やや年齢層は高齢の先生が多いです。
・話し方教室系
スピーチ系の講座に近いですが、会話の練習等も行います。学術的な根拠はない講座が多いですが、やたらパワフルな先生が多い印象を受けます。
・マナー系(キラキラ女子系)
元CA、元アナウンサーなどきらびやかな業界で活躍された方が開催する講座が多いです。私は勝手にキラキラ女子系と呼んでいます。お辞儀の各度、笑顔など、非言語的要素を鍛えるメニューを重視しています。
・ボイトレ系
声の印象をよくすることを目指した講座さん。元ミュージシャンなどが先生になることが多いです。専門外なので詳しくは解説できないですが、吃音などには対処していないことが多いので注意が必要です。
・営業・説得系
元カリスマ営業マンなどが開催するイケイケの講座です。成功するぞ!とギラギラした方が多いですね。キラキラ女子系の男子バージョンというイメージもあります。高額なセミナーが多く、初回無料!という広告を見て、行ってみると30万円以上する講座をその場で契約させるなどなかなかアグレッシブな教室が散見されます。
・ 実践系講座のメリット
細かいことはウダウダ言わず、特定の分野について特化した講義を受けられる点でしょうか。例えば、スピーチ力だけつけたい場合とか、マナーだけよくしたいとか、そういう目的に特化した能力を高めたい場合は合っているのかなと思います。
・デメリット
講師は勉強していない方が多いです。総合的に俯瞰するような講座ではないので、 特定の能力が伸びる一方で、視野の狭い偏った能力が身に付く可能性があります。その点は注意したほうがいいでしょう。
・総評
実践系の講座は、受講する側も、あまり細かい理論的な背景を気にすると、がっかりすることになると思います。いいとこどりで、実践から生み出されたノウハウのみ吸収するイメージだとわりと受ける価値があると考えています。
次回は学術系講座について解説します。