川島ブログ 

コミュニケーション能力に関するブログを書いています。筆者は元引きこもり、ニート、現在はダイレクトコミュニケーションの講師をしている川島達史です。

コミュニケーション能力コラム 48 変わる→受け入れる①

コミュニケーション能力コラム 48 変わる→受け入れる①

 

最近本棚で探し物をしているときに

「借り物の自分を変える」

というタイトル(少し変えました)の本がふと目に止まりました。10年以上前に購入した本です。

 

このタイトルを見たとき、(借り物と考えるのはあんまりよくないな~)心の中でつぶやいている自分がいました。

 

講師業も12年目になりましたが、若い時に比べて

「変わる」

という言葉をあまり使わなくなったと自分で感じています。

 

講座を始めた当初は、
「自分を変えるために努力しましょう」
「誰でもトレーニングで変われる」
こんなフレーズをよく使っていました。しかし、最近はたまに使う程度になっています。

 

これはアイデンティティ確立についての論文を読み込んだことがきっかけになっていると思います。アイデンティティ確立とは自分とは何者かという問いに答えられる状態です。

 

アイデンティティの確立はメンタルヘルスと相関があります。確立しているほど心理的健康度や充実感が高いことがわかっています。

 

ではアイデンティティの確立とは何なのか?

 

いくつか、重要な指標があるのですが、その中の1つに

「連続性」

という重要な因子があります。

 

連続性とは

「過去の自分とつながっている」

という感覚です。過去の自分とつながっているとは言い換えると

 

・過去の自分を受け入れている
・過去の自分を肯定できる
・過去の自分があるから今の自分がいる

 

という感覚です。この感覚があればあるほどアイデンティティは確立されていくことになるのです。

「借り物の自分を変える」

というのはこの連続性を断つような表現なので、すごく違和感があるのです。

 

 

続きます

 

 

 

「うまい」と「強い」は違う

「うまい」と「強い」は違う

 

ここ3か月前ぐらいからストリートファイター5のプロゲーマーの動画をたまに見るようになりました。特に目的なくなんとなく見るようになったのですが、その中でプロゲーマーの方が言っていた言葉が印象に残りました。

 

それは

「うまい」「強い」

は違うというコメントでした。

 

なんとなくハッとさせられました。

 

私はもう12年講座をやっていて、気が付くともう1000回以上講義をしていることになります。1000回講義をするとさすがに慣れてしまっていて、原稿など作らないでもそれなりに講座を創ることができます。

 

しかし、「うまい講義」と「心に響く講義」はなんとなく違う気がしています。

 

私の講座は一番最初の講座が原体験になっています。講師デビューした1回目の講座というのは、今思い出すと顔から火が出るぐらい下手糞な講義をしていました。

 

しかし、なぜか生徒さんは継続してくれたのです。特に1回目に講座に来てくれた7人の生徒さんのうち3人とはいまだに親交があるのです。

 

むしろ3年目ぐらいにある程度「うまい講義」ができるようになってきたときに、なぜか生徒さんがやめることが多くなっていました。

 

これは趣味の麻雀にも同じことが言えます。「うまい打ち手」が必ずしも強いとは限らないのです。下手糞でもなぜか強い人がいます。

 

たぶんスポーツでも同じことがあるのではないでしょうか。うまいサッカー選手が必ずしも強いとは限らない。うまい選手が心を打つとは限らない。うまい選手と強い選手は違うでしょう。

 

 

「うまい講義」

「心に響く講義」

 

 

をどう定義するかはいまだに模索中です。ただうまい講師にはなりたくないなと感じています。最近電車で帰るとき、うまい講義になってないか?反省会を自分で開いています。心に響く講義、強い講義になっているか?自問自答しています。

 

 

心に響く講義ってなんでしょう。

まだまだ私も修行です。

 

 

先生方と会議をするときにも

議論したいと考えています。

 

 

 

 

 

12年目突入!ダイコミュでお仕事している方紹介

ダイコミュもおかげさまで

12年目に突入しました!

 

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ここまで色々な人間模様があったなあ・・・

しみじみ・・・

 

 

今回はダイコミュってどんな会社なの?

と興味をもって下さっている方の為に

先生方やスタッフさんを紹介させて頂きます。

 

 

・コミュニケーション講座事業

野間先生(精神保健福祉士) 

大塚先生(精神保健福福祉士)    

亀井先生(臨床心理士)

兵働先生(臨床心理士)

杜岡先生(臨床心理士 関西)

道又先生(臨床心理士 育児休暇中 関西)

 

それぞれの先生は精神科のクリニックで働いたり、大手の広告会社で働いた経験があるなどバラエティに富んでいます。コミュニケーションは心理面と深いつながりがあるので、基本的に心理学に精通した先生であることが原則となっています。

心理系の先生は、コミュニケーションが意外と苦手な先生が多いのですが、ダイコミュで働く先生は明るく、おしゃべりな方が多いですね笑

 

メンタル的には私が一番病んでいるかもしれません笑 先生方との打ち合わせは私のひそかな楽しみになっています。

 

・未成年コミュニケーション講座事業

亀井先生(臨床心理士)

去年からスタートさせました。今のところ10名前後で毎回ワークを行っています。亀井先生も大学院時代から近い分野で勉強をしていたこともあり、スムーズにはじめることができました。将来が楽しみです。

 

・滑舌吃音事業

林先生(言語聴覚士) 船平先生(言語聴覚士)

コミュニケーションは吃音や滑舌で悩む方のために行っている事業です。ダイコミュの生徒さんは知らない方も多いかもしれません。場面緘黙や吃音の方の発声のトレーニングなど個人指導をさせて頂いています。秋ごろに短期講座で林先生の滑舌改善講座を開催予定です。

https://www.g21.net/wp/

 

・交流分析事業

松本先生(臨床心理士)

何気に10年間一緒にお仕事しています。年に数回となりますが交流分析をテーマに講座を開催しています。ダイコミュよりも小規模となりますが、まったりエゴグラムやストローク理論について講義をお願いしています。

 

・企業研修など 

コミュニケーションに関わるありとあらゆるご依頼をダイコミュは頂いています。今までですと婚活セミナー、リーダーシップ系研修、傾聴力Up研修など。ご依頼に応じて適切な先生がランダムで講義をする感じですね。

 

・いじめ撲滅委員会(秋から) 

栗本先生(臨床心理士)

今年の秋からいじめ撲滅を目指して、栗本先生と一緒にサイトを立ち上げ、社会的な取り組みをスタートさせたいと考えています。将来的には教職員向けの研修や、いじめでトラウマを抱える方の自尊心の回復などをできる機関へと発展させていきたいですね。

 

************************

ここまではメイン事業となりますが、ここから先はダイコミュの裏側となります。 

・広告情報提供

竹元先生(臨床心理士)
桃田先生(臨床心理士)
栗本先生(臨床心理士)
森先生(臨床心理士)
橋爪先生(臨床心理士)
編集石橋先生(作業療法士)
脇田様(ライター)

ダイコミュは基本的に有料の広告がほとんどない珍しい会社です。CMとかアフェリエイトとか一切ありません笑

代わりに、コラムを書いてそのコラムを読んでいただいて信頼関係を築いてから講座に来てもらうという方針になっています。先生方には、コラムの執筆や診断機能の作成など、サポートして頂いています。

コミュニケーション能力コラム集

 

・サポート

*WEBシステム
あとぷらの丸尾様を中心にお願いしています。ゆったりとした人柄で、ほぼ100%要望に応えてくださるのでめっちゃ信頼しています。

*デザイン
元生徒さんの金子さん 道脇さんがイラストなどを作成してくださっています。暖かいイラストを作成してくださるのでいつも癒されています。2人とも、ゆるキャラ系でかわいいです。

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*経理
元生徒の田中さんが決算周りを手伝ってくれています。先生方が増えてきて計算が大変そうです(汗)。

 

*細かいお手伝
不定期で川島から生徒さんにお声がけさせて頂いています。2年ぐらい通ってく出さっている生徒さんは意外とダイコミュの仕事をしてくださっている方もいるかもしれません。

*入出金担当
実は父親が手伝ってくれています。元金融会社社員の経験を活かして入出金の管理を強いてくれています。あと3年ぐらいは働いてくれるかな?

 

*出荷作業など
通信講座の出荷など 奥様 母親が手伝ってくれています。

 

まだまだ書ききれないぐらい細かいお仕事がたくさんあり、紹介しきれないので悔やまれます。様々な方の協力もあり、少しずつ発展する会社となっています。 いつも感謝を忘れず、もっともっと面白い会社にしたいと考えています。

 

 

12年目も頑張ります!

 

コミュニケーション能力コラム 47  1日の会話量2

コミュニケーション能力コラム 47  1日の会話量2

 

前回は1日の会話量について統計的なデータを紹介しました。1日の会話は6時間で、そのうち雑談が6割を占めているというものでした。

 

・友人の多さと希望

基本的には「雑談時間が多い」「友人の多さ」は正の相関関係にありそうです。こちらは、国の統計(我が国と諸外国の若者の意識に関する調査)から引用した図です。

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「希望」と「友人の数」を分析したものですが、友人が多いほど将来に希望を持っていることが分かります。会話をする→友達が多い→希望を持つという循環があると言えそうです。

 

ざっと見ると、6人以上に1つの壁があるように推測されます。6人以上の友人から希望を持ちやすいとざっと指標になりそうですね。

 

それにしても、31人以上って結構すごいですね!相当リア充な気がします(^^;

 

 

 ・雑談とポイント

話を戻します。では雑談が苦手な方が雑談力をつけるにはどうすればいいのかというと、ポイントは3つあると考えています。

 

① 生活改善

例えば、30年間会話が苦手で全然話してこなかった・・・という方がいたとしたら、やはり改善するには、「量」が結構大事になってきます。1日中雑談がない環境というのは孤立者少なり精神的に追い込まれやすくなります。職場のランチタイムで雑談する、休日なんらかの集まりに参加する、家族とご飯を食べるなど生活改善することがポイントになると思います。

 

② 基礎は抑える

盲目的にトレーニングをするのではなく、ある程度の効率は大事です。自己流ですと偏ったコミュ力をつけることが多いので、まずは会話の基礎をしっかり固めて、その上で自分なりの個性を磨いていくと良いと思います。

自己流で行くんだ・・・といのももちろん悪くはないですが、迷路に迷いやすいです。基本は総合的なトレーニングを学んだほうがいいと思います。

 

③ 目的を持つ

雑談をする環境はなんらかの目的を共有していると長続きしやすくなります。ビジネスの集まりでも良いですし、登山でもいいですね。私の場合は麻雀が好きなので雀荘で雑談しています笑 もちろんコミュニケーション力つけるという目的で長期的に勉強を重ねるのもいいと思います。

 

以上簡単ではありますが1日の会話量をテーマにコラムを書かせて頂きました♪

 

 

********************:出典

平成25年度 我が国と諸外国の若者の意識に関する調査
平成26年6月 内閣府

コミュニケーション能力コラム 46  1日の会話量

コミュニケーション能力コラム 46  1日の会話量

 

・ロボットレストランとおばあちゃん

先日、新宿の喫茶店で作業をしていたら、90歳ぐらいのおばあちゃんが入店してきました。腰が完全に曲がっていらっしゃいまして、お店に入ってから席に座るまで、3分ぐらいかかっていました。要支援2ぐらいかな・・・

 

んで、そのおばあちゃんがなぜか私に話しかけてくれまして、そのまま30分ぐらい雑談してしまいました。なんでも「ロボットレストラン」に行きたいとのことなのです。ロボットレストランというと、歌舞伎町のど真ん中にある、カオスなレストランです。

 

90歳でそのバイタリティに驚かされますね。あまりにも歩くのがおぼつかなかったので歌舞伎町のど真ん中辺りまで送ってきました。用があったので途中でお別れしましたが、ちゃんと楽しむことができたのでしょうか?心配です。

 

・1日の会話量について

さてさて!おばあちゃんとの雑談を前振りとして、久しぶりにコミュニケーション能力コラムを書きます!今回は「1日の会話量」について面白い統計があったので紹介しようと思います。

 

突然ですが皆さん1日にどれぐらい会話をしていますか?

 

会議、雑談、SNS、電話、メールこみこみです。ちなみに私はSNSやメールを含めると、大体5時間前後だと思います。対人コミュニケーションは平均すると3時間ぐらいでしょうか。

 

国立国語研究所の統計によると、驚くべきことに、一日の会話量の平均は6時間という結果になっています。

 

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特筆すべきはその内訳で、なんと雑談が60%を占めています!

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国立研究所の研究では大体、3.5時間程度は雑談に費やしていることになるのです。結構みんな雑談に時間を使っていることがわかります。

 

 

母集団を精査するともう少し下がる気がしないでもないですが、それでも1日で雑談に要している時間はかなり多いと言えそうです。さて、このデータからいくつか考えなくてはならないことがあります。

 

 

コラム47に続きます。

 

 

 

**************

出典

国⽴国語研究所「⽇常会話コーパス」プロジェクト報告書 1

一日の会話行動に関する調査報告

 

 

対人恐怖症克服期187 起業ニート編 ようこそダイコミュへ

対人恐怖症克服期187 起業ニート編 ようこそダイコミュへ

 

引きこもりから起業ニートになった私は、コミュニケーション講座を開講することにしました。しかし、生徒さんが1人も集まらず、資金が枯渇してしまいました。いよいよ借金をする決意を固めたその時、「コミュニケーション能力」という検索ワードで1位を獲得したのです。

 

・裏付けのない不安

コミュニケーション能力で1位を取ってからアクセス数は900アクセスまで伸びていきました。1日900人が見に来てくれているなんて・・・にわかに信じられません。しかし分析ソフトはその事実を冷静に刻んでいました。

 

ただし、この僥倖的状況は砂上の楼閣でしかありません。何しろ、どうして1位になったのか?全く理解できていないのです。根拠がない・・・ということは、いつ楼閣が崩壊するかわからないのです。

 

アクセス数は明日にはまた元通りになってしまうかもしれません。そうすれば、暗雲立ち込める日々、人生の停滞の日々に戻ることを意味します。借金生活になり、何十年も浮上できないかもしれない・・・そんな恐怖がジワリと背中に覆いかぶさってきます。

 

私は自分ではコントロールできない運命の元にあることを理解していました。

  

・1週間引き合いなし

検索順位は、多少の変動はあったものの、幸運にもその後、1週間ずっと上位表示されていました。しかし、肝心のメールは全く来ません。

 

にわかに、アクセス数が正しいのか?疑心暗鬼になってきます。所詮ホームページを作成して3か月のド素人です。何か設定が間違っていて、たまたま900という表記になっているのかもしれません。もしかしたら私のPCだけ1位なのか?と疑いたくなってきます。

 

 

受診メールはありません

 

 

の表記を見るたび、

社会から拒絶されたような気持になってきます。

 

 

鏡を見ると、 髭は伸び放題です。

髪は残バラ、姿勢が悪く、猫背になっています。

睡眠不足で、目が腫れていました。

痩せてしまったせいか、

顔から生気が失せていました。

 

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アクセス数が増えても

引き合いがない・・・

 

もしかしたら

僕がやろうとしていることは

そもそも間違っていたのか・・・

 

そんな暗澹とした気持ちになってきます。

 

 

・10年間の出口

この頃になると、狂ったように受信メールをチェックしていました。30分ごとメールフォルダをクリックしている自分がいました。 精神衛生上よろしくなかったのですが、自分を止めることができませんでした。

 

 

何度クリックしても・・・

もう見飽きた文言が並んでいます・・・

次こそは、次こそは・・・

と念じながらクリックを続けました。

 

 

 そうして10月の10日あたりだったでしょうか。いつものように不毛で、自虐的なクリックを続けていると、不意にいつもとは違う、決定的な文言が目に入ってきたのです。

 

 

 

 

「新着メッセージがあります」

 

 

 

その文字を見た瞬間、

身体がビクッと反応しました!!

 

 

・・・

 

・・・

 

もしかして・・・

 

 

たのむ・・・

 

・・・

 

・・・

 

 

そう念じながら

 

 

私は受信メールを開きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

「コミュニケーションで悩んでいます。

 受講できますか?」

 

 

 

 

 

 

 

それはたった2行のメールでした。

 

 

簡素なメールでした。

 

 

ですが、それは紛れもなく

 

確かに

 

確かに

 

 

「講座を受講したい」

 

 

というはじめてのメールだったのです。

 

 

その瞬間、私は喜びというより、

放心状態になっていました。

 

 

様々な出来事が脳裏をよぎりました。 

 

 

思えば私は16歳の頃に起業を決意して、もう10年近くが過ぎ去っていました。結果は出なかったですが私はただの1日も休むことなく、「コミュニケーション講座」という試みにチャレンジを続けました。

 

一度しかない人生、自分の使命はコミュニケーションで悩む人のために尽くす・・・。

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1年よく耐えた・・・

 

 

諦めず続けて良かった・・・

 

やっと結果が出た・・・ 

 

放心状態で画面をみていました・・・

 

色々な感情が頭を駆け巡り

錯綜していました・・・

 

 

もはやうれしいのだか、安心したのだか、プレッシャーなのか、幸福なのか、不安なのかわけがわからなくなっていました。ただ今までに味わったことのない感覚がありました。

 

 

私は画面を見ながらじっとその2行のメールを見つめていました。いとおしく、画面をなでなでしている自分がいました。

 

応募してくれた〇〇さん・・・おれ頑張るわ・・・

 

 

とつぶやいていました。 

 

 

 ・父親への報告

そして、私は不意にこの事実を報告したい衝動にかられました。それは、ここ1年迷惑を掛けっぱなしの寡黙な父親でした。

 

私は学生時代、父親の財布から何度も1万円を盗み、麻雀にハマったバカ息子でした。東大に入学した兄貴に比べ、私はただ実家に寄生するだけの、モラトリアム人間でした。その罪を抱えながらずっと自分のやりたいことをやらせてもらっていたのです。*対人恐怖症克服期21 父親の財布から1万円を盗んで麻雀

 

 

家族も一緒に我慢して耐えてくれたのです。

 

 

私は気が付くと2階の書斎にいる、

父親の部屋をノックしていました。

 

 

「お父さん。今日はじめての申し込みがあったよ!」

 

 

と告げました。

 いつも寡黙な父親はいつもどおり

 

 

 

「そうか・・・良かったな・・・」

 

 

と呟きました。

 

 

ただその声色はいつもよりも

明るいことだけは確かでした。

 

 

私は、それだけを告げ、

再びドタドタと階段を登り

屋根裏部屋のPCの前に座りました。

 

 

さあ・・・

やっとスタートラインに立てた・・・

 

 

これからが本当の勝負だ。

 

 

今度は不思議なプレッシャーが湧いてきました。

 

 

本当に僕は

「コミュニケーションで悩む人が納得してくれる講座」

を開くことができるのだろうか・・・

 

 

そこには生々しい新たな命題が生まれていました。

 

 

  

起業ニート編 おわり

 

 

 

************************当時の回想

ここまでお付き合い頂きありがとうございました。いやあ長くなってしまった!!正直、人生でも相当辛い時期だったので、書きながら苦しかったです。ですが、初心に帰ったつもりで、書き続けました。

 

当時の状況を振り返ると、やはり私は運が良かったと思います。人口知能の精度がまだ粗く、リンクを片っ端から貼って、少し特殊な技術を使うと、一気に上位表示が可能だったのです。今では考えられません。

 

2006年ぐらいはまだWEBに対してそこまで気合を入れている講座はなく、私は若いこともあり、新しい広告手段にチャレンジできたことが良かったのかと考えています。時代が見方をしてくれたと感じています。

 

まあそれにしても・・・首の皮1枚つながってどうにかスタートしたんだな~と今でもヒヤヒヤしますね。。 今でこそ冷静に書くことができますが、もう2度と味わいたくありません。

 

 

次回のシリーズは

「対人恐怖症克服期188 コミュニケーション講座 失敗だらけの講師デビュー編」

となります。3ヶ月後ぐらいに再開予定です。

 

 

通常ブログは定期的に書きます!!

またきてくださいね♪

 

 

そうそう!8月4日に文化祭が開催されます♪

https://www.direct-commu.com/event/

コミュ力はやはりチャレンジあってこそだと思います。

残り3名、出演者の方をお待ちしています(^^)

 

 

**************************

 

 

 

対人恐怖症克服期186 起業ニート編 蜘蛛の糸

対人恐怖症克服期186 起業ニート編 蜘蛛の糸

 

引きこもりから起業ニートになった私は、コミュニケーション講座を開講することにしました。しかし、生徒さんが1人も集まらず、資金が枯渇してしまいました。借金の申し込みをするため、国の金融機関で面接をしたのですが、門前払いを受けてしまいました。

 

その後、フランクルの言葉に勇気をもらった私ですが、やはり帰宅すると逃れられない現実と向き合うことになりました。

 

 

国民生活金融公庫もダメだった・・・

残るは高利の消費者金融・・・

僕はどこまで落ちていくのか・・・

結局逃げ場はない・・・

 

 

私はいよいよ消費者金融から借金をする決意を固め、PCを開きました。

 

ブックマークした消費者金融のサイトを捜していると、

 

「ホームページアクセス数」

 

のブックマークが目に入りました。そういえば、ここ10日間、精神衛生上よくないので、自作サイトを見ることをやめていました。ダイコミュのホームページは閑古鳥の住処となっていたのです。

 

私は不意にアクセス数を確認してみようか・・・

 

と考えました。

 

深い意図はありませんでした。

 

どうせ変わってない・・・

 

と冷笑するような感覚でしょうか。とにかく私は溜息を吐きながら、自虐的、軽蔑の眼差しでアクセス数を調べてみたのです。

 

 

9月30日  32

10月1日  18

10月2日  

10月3日  28

10月4日  30

10月5日  19

10月6日  40

10月7日  21

10月8日  120

10月9日  157

 

10月10日 820

10月11日 789

 

・・・

 

・・・

 

 

 

あれ・・・

 

 

ん・・・?

 

 

なんだこれ??

 

 

820人?

 

 

789人?

 

 

ええ・・・????

 

 

なんで???

 

 

わが目を疑いました。何度見ても、アクセス数は800近辺まで伸びているのです。

 

なんだこれ??

 

バグったのか??

 

 

頭の中は混乱していました。

 

何が起こったのか??

 

理解できませんでした。

 

 

私はゆっくりと深呼吸をしました。

 

 

落ち着け・・・

落ち着け・・・

 

 

 

そして、まず私が狙っていた

 

 

「コミュニケーション能力」

 

という単語をYAHOOで検索してみました。

 

すると、なぜか検索順位が

 

  1位

 

にサイトが来ていたのです。

 

 

はあ・・・嘘だろ・・・おい。

 

 

何度も何度も検索したのですが、

 

 

間違いなく 

 

 

「コミュニケーション能力」 

で1位になっています。

 

 

それどころか、

 

「コミュニケーション 2位」

「コミュニケーションスキル3位」

「コミュニケーション講座 1位」

 

と、コミュニケーションに関わる検索のことごとくが上位を取っていたのです。

 

 

いやいや・・・

 

ありえない・・・

 

ありえないって・・・

 

 

 

私はPCにへばりついて

この奇跡を確認しました。

 

 

しかし、

何度検索しても・・・

何度検索しても・・・

 

 

 

私のサイトは

「コミュニケーション能力」

と検索すると1位に表示されていました。

 

 

 

このとき私の額に、

妙な脂汗が出てきました。

余りにも大きなチャンスが来ると

人間は別の意味でプレッシャーを感じるのです。

 

 

この出来事は私にとって間違いなく

蜘蛛の糸

でした。

 

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 © ハヤシユカ様(イラスト掲載許可を頂きました!ありがとうございます サイトはこちら

 

 

地獄の淵でうごめいている私にとって

絶対に逃してはならない

人生で唯一のチャンスでした。

 

 

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© ハヤシユカ様

 

 

うそだろおい・・・

 

 

信じられない・・・ 

 

 

だけとどう見ても現実だ・・・

 

 

話ができすぎだ・・・

 

 

でもこのチャンスは絶対に生かさないと・・・

 

 

 ついさっきまで

借金を覚悟していたのに、

私は人生最大のチャンスをついに手にしたのです。

 

 

しかし、それは蜘蛛の糸のように

裏付けがはっきりしない

気まぐれなチャンスでした。

 

 

なぜ、1位なのか全くもって意味不明なのです。

 

 

それはそのまま、

いつ糸が切れてもおかしくない

という裏返しでもあるのです。

 

 

実際、小説では犍陀多が登っている最中に

蜘蛛の糸は切れてしまいます。 

 

 

犍陀多になってはいけない。

絶対に登りきるんだ・・・

 

 

私はパソコンにへばりつき、

この最大のチャンスを生かすために

サイトをさらに改良することにしたのです。

 

  

こんなチャンスは人生で二度と訪れない・・・

絶対に登りきるんだ・・・

 

 

私は、

心を込めて、

願いを込めて

不眠不休で自作サイトの

改良を重ねました。

 

 

 

 

***********************

私は芥川龍之介が好きで、蜘蛛の糸を読んでから、5年近くゲン担ぎで、みみずや、ありんこや、カメムシをたくさん助けてきました。もしかしたらお釈迦様が本当に助けてくれたのかもしれません笑。いまでも、自分のおまじないとして、小さな虫はなるべく助けるようにしています。

 

*****蜘蛛の糸 芥川龍之介*****

御釈迦様はその池のふちに御佇おたたずみになって、水のおもておおっている蓮の葉の間から、ふと下の容子ようすを御覧になりました。この極楽の蓮池の下は、丁度地獄じごくの底に当って居りますから、水晶すいしようのような水を透き徹して、三途さんずの河や針の山の景色が、丁度のぞ眼鏡めがねを見るように、はっきりと見えるのでございます。
 するとその地獄の底に、※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多かんだたと云う男が一人、ほかの罪人と一しょにうごめいている姿が、御眼に止まりました。この※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多と云う男は、人を殺したり家に火をつけたり、いろいろ悪事を働いた大泥坊でございますが、それでもたった一つ、善い事を致した覚えがございます。と申しますのは、ある時この男が深い林の中を通りますと、小さな蜘蛛くもが一匹、路ばたをって行くのが見えました。そこで※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多は早速足を挙げて、踏み殺そうと致しましたが、「いや、いや、これも小さいながら、命のあるものに違いない。その命を無暗むやみにとると云う事は、いくら何でも可哀そうだ。」と、こう急に思い返して、とうとうその蜘蛛を殺さずに助けてやったからでございます。
 御釈迦様は地獄の容子を御覧になりながら、この※(「特のへん+廴+聿」、第3水準1-87-71)陀多には蜘蛛を助けた事があるのを御思い出しになりました。そうしてそれだけの善い事をしたむくいには、出来るなら、この男を地獄から救い出してやろうと御考えになりました。幸い、側を見ますと、翡翠ひすいのような色をした蓮の葉の上に、極楽の蜘蛛が一匹、美しい銀色の糸をかけて居ります。御釈迦様はその蜘蛛の糸をそっと御手に御取りになって、玉のような白蓮しらはすの間から、遥か下にある地獄の底へ、まっすぐにそれを御おろしなさいました。

 

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