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川島ブログ 

コミュニケーション能力に関するブログを書いています。筆者は元引きこもり、ニート、現在はダイレクトコミュニケーションの講師をしている川島達史です。

対人恐怖症克服期99 就職活動編17  強力なライバルが現れた!

引きこもりから脱出した私は就職活動をはじめ、環境系の会社の面接に行くことになりました。私は面接のために用意した企画書を出して、勝負に出ました。

 

 

・精子の話で勝負! 

川島

「御社は測定器を扱う会社だと思うのですが、まだ未開拓の分野があると感じました。それは医療系の計測器です。ホームページを拝読させて頂いたところ、見当たりませんでした。」

 

部長

「ふむふむ」

 

川島

「医療の世界は需要が非常に大きいと思うのです。そこで私は、医療系の計測器を扱ってもいいのではないか?と感じていました。」

 

 

「そこで1つの企画として、精子量測定器を考えました。

 まず現在の日本男性ですが・・・・」

 

 

私はカバンの中から30枚の企画書を出しました。

タイトルは

 

 

 

「○○社で働きたい!

 ~精子量分析測定器~」

 

 

 

という精子を前面に押し出したタイトルでした。私は部長に企画書を渡すと、まくしたてるように話し続けました。テンションが上がり、顔が真っ赤になり、青筋を立てながら精子について熱く語りました。たぶんこの瞬間は世界中で一番精子について熱く語った男だと思います。 

 

 

部長

「なるほど。うちは、気体を測る機械とかは盛んに扱っているが、医療関係は、はじめてかもしれないな。」

 

 

女性面接官

「それにしてもこんなにたくさんの企画書をよく書いてきましたね。」

 

 

川島

「はい。事業のアイデアとかを練るのは好きなので、

 書いているときもとても楽しかったです。」

 

 

女性面接官はいきなり「精子」の話が出てきたので、引いているように見えましたが、部長は興味を持ってくれているようでした。しかし、私は自分の救いようのないスペックを十分理解していました。そこで一つの武器で追撃することにしたのです。

 

 

・参考書を名刺代わりにする奇行 

川島

「実はもう1つ見て頂きたいものがあるのです。私はずっと会計の勉強を続けてきました。言葉ではなかなか伝わらないと思うので、参考書も持ってきました」

 

 

そう告げると私は手垢でいっぱいになった、使い古された参考書を出しました。そしていかに自分が勉強してきたかをアピールし始めました。実際、部長も女性面接官も私の奇行に対して、動揺しているようでした。

 

 

面接も終わりに近くなると 

 

 

女性面接官が

「何か質問はありますか?」

 

 

と質問してきました。私は気になっていたことを質問することにしました。

 

 

川島 

「あ・・・あのう・・・今回の募集は倍率はどれぐらいなのでしょうか?」

 

 

女性面接官

「そうですね。大体80倍ぐらいですかね。本当にいろいろな方が面接に来られますよ。」

 

 

・ルサンチマン発動 

部長

「そういえば昨日きた○○大学の院卒の子なんてよかったね。USCPA(米国管理会計士)の資格を持っているみたいだったし、トイックも900点ぐらいだったし、やる気もありそうだったね。」

 

 

川島

「・・・そ、そうですか。ありがとうございます。私もまだまだ若輩者ですがぜひよろしくお願いします。」

 

 

そうして1次面接は終わりになりました。面接会場を出ると、私のお得意のルサンチマンが発動し始めました。

 

 

 

ぐぬぬぬ・・・

○○大の院卒?

USCPA??

トイック900点??

 

 

どうせ良いところのお嬢様に違いない!!どうせ、お金持ちで苦労知らずで青山が似合う、カプチーノ美人に違いない。

 

 

私のような、床屋代を節約して鋤ばさみで髪を切って、大学にビーチサンダルで通っていた男を、視界にすらいれない性格に違いない。すいません。視界に入ってすいません。 

 

 

世間はスペックスペック。

どう考えても私のような引きこもりが勝つ余地なんてないじゃないか!!

 

 

 

どうせ部長も面接のことなど本当はどうでもいいのに、 

 

 

池袋の駅から10分ぐらい離れた、ちょっと薄暗い居酒屋に女性面接官を連れ出し、

 

 

「ここは駅からちょっと遠いが、雰囲気が良い居酒屋なんだ。さて、1次面接についてだがどうする?」

 

などと、さも「これは仕事でございます。私は決して公私混同いたしません」などという態度を存分に醸し出し

 

 

「さっきの精子君、面白かったけどやっぱりちゃんとした人じゃないとね」

 

 

などと軽口をたたきあい、短期記憶をつかさどる脳の海馬から、私の記憶をデリートし、念を押して、長期記憶をつかさどる側頭葉からも私の記憶をデリートし、完全に私の存在を忘れ去ることに成功したのだ!

 

 

そして、清々しい気持ちで女性面接官とちちくりあい、私の記憶を削除して軽くなったメモリーに、女性面接官とのジューシーな記憶を保存しているに違いない! 

 

 

女性面接官はキャバクラ嬢ではないんだぞ!部長! 

 

 

 

と観念奔逸をするのでした。

 

 

やはり転職市場は厳しい・・・最後に余計な質問をしてしまったために私は、ルサンチマンに支配されて悶々と、結果が出る2日間待つことになったのです。

 

 

 

 

 

*観念奔逸 

まとまりのない思考を過剰にすること。躁うつ病でよくみられる。

 

 

 

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当ブログでは、日常のコミュニケーションのコラムや対人恐怖の克服体験、起業について執筆中です。対人恐怖の克服について興味がある方は参考にして頂けると幸いです。

 

・軽度対人恐怖時代    1~32

・引きこもりピークに   33~56

・フリーター時代     57~82

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