コミュニケーション能力コラム 45 早口な人-集団の会話
前回は「ゆっくり話す人」の集団におけるコミュニケーションの対策を挙げました。今回は「早口な方」のコミュニケーションについて考えていきます。
・主導権疲れ
早口な方は集団において主導権を握りやすいので、自分好みの会話の展開になりやすいです。どちらかと言えば、会話を楽しまれる方は多いと思います。心理学の研究では自己開示は多ければ多いほど幸福感は高いです。メンタルヘルス的に良好な方は多いと思います。
一方で、早口な方に多い悩みとして「主導権疲れ」が挙げられます。これは「早口かつ気遣いができる人」に起こりやすい現象です。早口でかつ気遣いができる方は、必要以上に周りに配慮をし過ぎてしまい疲れてしまうのです。
例えば、
話す速度が
5 2 2 1 1
こんな感じの飲み会では5の方は疲れてしまうことが結構あります。間を埋めようと思って、一生懸命になりすぎてしまうのですね。
・ゆっくり話そう
解決策としては、周りの方のペースに合わせて、ゆっくり話すことが挙げられます。ゆったり話すタイプの方が多い場合は、いつもよりもスローペースで話すように心がけましょう。
質問を連発する方、話し続ける時間が多い方は特に要注意です。時には沈黙Ok!!と子心の中で意識して、会話の相手の主体性を信頼し、気遣いし過ぎないようにしましょう。
・言い換えのオウム返しを複数使う
会話の展開は各駅停車がおススメです。
例えば、
相手が
「昨日動物園に行きました。楽しかったです」
と言ったら、
「動物園はワクワクしますよね~」
****3秒の間***
「動物園はたくさん動物いるから、飽きないですよね~」
こんな感じで、すぐ質問しないで、各駅停車で進めていきます。早口な方はすぐ次の話題に移りたがりますが、話題を進めないという引出しも持っておきましょう。
・あえて話さない!
私の場合、7割方、自分が話す感じになってしまったら、あえて黙ります!!!もう何が何でも黙るのです!!最初は変な空気になりますが、誰かが絶対に話してくれるようになります。
5 3 2 1 1
という状態だったら、
3 2 1 1 (かくれ5)
の状態にするのです。そうすると必ず3の方が主導権を握ってくれます。面白いぐらいにそうなりますのでぜひ試してみてください。
以上で「集団の会話」シリーズは一区切りとさせて頂きます。
今回は話すスピードの面から解説をしてみました。他にも心理的な構えや、会話に入るスキルがあるのですが、講座でお伝えしたいと思います(^^)ここまで読んで頂きありがとうございました。