川島ブログ 

コミュニケーション能力に関するブログを書いています。筆者は元引きこもり、ニート、現在はダイレクトコミュニケーションの講師をしている川島達史です。

対人恐怖症克服期119 会社員編 对不起の威力

対人恐怖症克服期119 会社員編 对不起の威力

 

引きこもりから脱出して、私はどうにか就職先を見つけました。ある日、社長から突然中国へ行ってこい!という指令を受け上海へ出張しました。広州の事務所のチュンリーこと陳さんから銀行に一緒に行こう!と言われついて行くと、ザンギエフ似の男性に睨まれるという危機的状況に陥りました。

 

 

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陳さんが油を注いだ甲斐もあり、ザンギさんは、好戦的な姿勢をお持ちでいらっしゃいました。私が近づくと、指を刺して、顔を真っ赤にしてまくし立ててきます。

 

 

・对不起

このままではスクリュードライバーを食らい、三国志で言うところの呉の国の大地に突き刺さり、歴史に名を残すことになる!と感じた私は、出発前に復習した中国語を必死で思い出しました。そしてある重要なキーワードを思い出したのです。

 

 

それは

トイブーチー(对不起)

です!

 

トイブーチーとは日本人が一生の間で、一番発言する頻度が多い言葉です。すなわち

ごめんなさい!!

という意味です。

 

とりあえず「ごめんなさい」を使っておけば、大概のピンチは乗り越えられると日本人はDNAレベルで刷り込まれています。この時、私はこの日本という国で磨き上げられた、ワールドクラスの謝罪スキルを中国の方々にご覧にいれて存じ上げよう。と決心を固めました。

 

 

そこでザンギエフに睨まれた私は、

 

トイブーチー!!

トイブーチー!!

トイブーチー!!

 

と全力で連呼しました。

 

 

・ザンギ攻撃色が和らぐ

ザンギさんに何か言い返されているのはわかるのですが、とにかく私は神妙な面持ちでトイブーチーを連発しました。するとザンギさんの顔からナウシカがオウムの攻撃色を解いた蟲笛のごとく、真っ赤な顔色が段々と元の色に戻って行ったのです。

 

正直、あっけに取られてしまったのですが、どうもこの对不起という中国語は、中国の方にとってとても意味が大きいらしく、本当に悪いと思っているときだけ使う言葉のようだったのです。中国語にはいくつか謝罪の言葉があるのですが、对不起は最上級のような言葉だったのです。

 

 

・ザンギ列を譲ってくれる

 ひたすら一流の謝罪をし続ける私に骨抜きにされたザンギは次第に笑顔になってきました。すると信じられないことに、銀行の窓口を譲ってくれたのです。

 

 

ええ!!マジっすか、そんなの全然求めてないんですけど・・・

 

 

と言いたいのですが、適切な中国語を作ることができません。私がモジモジ苦笑いをしていると陳さんは当然よ!と言わんばかりにさっさと窓口で手続きをはじめてしまったのです。

 

 

ザンギさんが怒ることは当然ですし、むしろそれでも許してくれたことは懐が深いと思います。むしろ陳さんにカルチャーショックを受けましたね。この推進力と言いますか、自分の目的のためには手段を選ばず前に進んでいく感じと言いますか。いい意味でも悪い意味でも陳さんのハートの強さを感じました。

 

 

・中国出張で学んだこと

このように私は13年前の高度成長期の中国で、現地の中国人と実際に仕事をするという貴重な体験をすることができました。中国の方の印象は、激しく、言いたいことはがんがん言うというお国柄でした。倫理的にちょっとおかしいこともあるのですが、それでもどこか居心地のよい感覚がありました。

 

中国の方は自分がどう見られているかを気にしていない。これがいいか悪いかは議論の余地はあります。ただ、周りの目を気にして、窮屈な思いをしていた当時の私にとっては新鮮な環境でした。

 

もっと書きたいことがたくさんあるのですが、ブログを先に進めて行きたいと思います。

 

 

・異変が起こる

就職してから1年半ほどは、社長の経営の手伝い、海外出張、マナーを叩き込まれるという充実した時間を過ごしていました。この時期は、心が安定していたので心理学の勉強も減っていて、経営学や会計学、語学の勉強が中心になっていました。

 

しかし、ある異変が社内の中で起こり始めました。それは、私の中で一生忘れられない出来事になります。そしてその事件から半年後、私は起業を決意して会社を辞めることになるのです。

 

 

 

 

 

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当ブログでは、日常のコミュニケーションのコラムや対人恐怖の克服体験、起業について執筆中です。対人恐怖の克服について興味がある方は参考にして頂けると幸いです。

 

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