川島ブログ 

コミュニケーション能力に関するブログを書いています。筆者は元引きこもり、ニート、現在はダイレクトコミュニケーションの講師をしている川島達史です。

コミュニケーション能力-講座の軌跡144 起業迷走編 ドライフルーツ事業と違和感

コミュニケーション能力-講座の軌跡144 起業迷走編 ドライフルーツ事業と違和感

 

元引きこもりの私は、現実逃避の手段としてタイへ行くことにしました。タイに到着するとトラブルに遭遇し、ほぼ無一文となり、路上生活する羽目になります。その後、電子辞書を売却し、手持ち資金を回復させることに成功しました。

 

その日から私は初心に帰り、起業のアイデアを求めて、再び町中を徘徊することにしたのです。

 

・ドライフルーツ事業

将来性を感じたのはドライフルーツでした。ドライフルーツはタイでメジャーなおやつです。値段も手ごろで、日持ちします。在庫リスクがなく、ヘルシーでダイエット食にもなります。

 

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ドライフルーツのノウハウを勉強して、タイの農家の方と直接契約をすれば、仕入れ値を安く抑えられ、価格的にも優位に立てるのではないか・・・と考えました

 

その日から私はドライフルーツを目にする度に、味、種類、値段をメモ帳に書き込んでいきました。気のよさそうな商店主であれば、金持ちの日本人のフリをして会話をして、仕入れ先の会社などを抑えていきました。

 

フルーツというのは、どこか幸福なイメージがあります。例えば、桃が1つ視界にあるだけで随分違った景色になります。フルーツに囲まれた人生も悪くない。

 

 

・5原則と比較する

しかし、商品を捜しながら違和感も感じていました。私は、当初起業をするにあたって5つの誓いを立てていました。

 

 

・一生の仕事とすること

・人生を賭ける価値のあること

・正業であり、人の役に立つこと

・システムがもたらす業種ではないこと (川島の経営感

・短期的な分野ではなく、長期的な視点で 考える

 

 

ドライフルーツ事業は、間違いなく正業です。システムがもたらす業種ではありません。「おいしい」という幸福感に結び付く仕事でもあります。

 

 

しかし、何かが腑に落ちないのです。

 

 

・人生を賭ける価値

それは「人生を賭ける価値のあること」という項目でした。この項目からは外れてしまう気がしたのです。ビジネスに優劣があるわけではありません。ドライフルーツも立派な正業です。天の恵みを取り扱う崇高な仕事です。

 

 

ただ・・・ただ・・・何かが引っかかる・・・

 

 

直観的にですが、あくまで私がすべき仕事は別の所にある気がしていたのです。無意識が私には別の仕事がある。と訴えているのです。しかし、わからない。無意識はそれを教えてくれません。

 

一方でもうタイムリミットは当に過ぎています。5原則にこだわっているよりも、前進することは重要なのではないか?という迷いも生じてきていました。 

 

 

・自問自答と仏教

自問自答を始めると、自然とタイある仏像に目が行くようになっていきました。タイは上座部仏教を大事にするお国で、日本よりも仏教が生活に根付いている国です。様々な表情を持った仏像をめぐるのが楽しみになっていました。

 

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私は引きこもっていた頃に、仏教の勉強をしていた時期がありました。仏教の入門書を読んだり、般若心境を3日間かけて解読したこともありました。

 

般若心境は結構、投げやり?かつ潔い考え方です。

 

君の悩みなんてあるようでないんだよ。

だからまあ・・・そうくよくよ悩むな

どうせすべては移り変わっていくんだから

 

そう学びました。

 

 

親鸞の「平生業成」という考え方も好きでした。この平生業成という概念は難しいのですが、私なりに以下のような解釈しました。

 

人生には目的がある

 

その目的は

人として生まれたこと自体に感謝する

ことである

 

そのことに早く気が付きなさい

気が付けば今すぐ幸せになれるのですから

 

 

 

・幸せとはなにか?

仏教を身近に感じる国にいると、引きこもり時代に勉強した仏教の記憶が戻っていきました。そうして私は、ドライフルーツ事業を考える時間と同じくらい、お寺を周り、考えるようになっていました。

 

 

生まれてきたことに感謝する・・・確かにそれだけでも幸せだ。そうかあ。生まれてきたことに感謝できれば、いつでも幸せだ。

 

でも待てよ・・生まれてきたことに感謝できる人もいれば、感謝できない人もいる。この違いはなんだろう。

 

人はどうすれば生まれてきたことに感謝して、幸せになることができるのだろうか? 24歳の無職の私は、そんな身分不相応なことを考えるようになっていました。

  

 

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コミュニケーション能力-講座の軌跡143 起業迷走編 sonyの電子辞書

コミュニケーション能力-講座の軌跡143 起業迷走編 sonyの電子辞書

 

 元引きこもりの私は、現実逃避の手段としてタイへ行くことにしたのです。タイに到着するとレディーマッサージトラブルに遭遇し、資金の大半を失ってしまいました。そして3日間の路上生活の後、200円の安宿で、なんとか凌いでいました。しかし、ついに残りの資金がゼロになってしまったのです。

 

・労働と引きかえに泊めてもらう?

この時点で日本への帰国を決断するのが正常な思考と言うものです。しかし、日本に帰ったところで、再び陰鬱で不毛な日々を浪費することは目に見えていました。かの絶望的な日常に戻るのはこりごりでした。

 

そこで、SONYじいちゃんに、掃除や荷物運びの雑務と引き換えに、宿泊を延長してもらえないか?交渉することにしたのです。

 

 

・交渉に臨む

SONYじいちゃんはもう高齢です。英語で会話をしても、うまく意思疎通ができるか自信がありません。そこで私は、あらかじめ英語を文章に書いて交渉することにしました。

 

そういえば私は電子辞書を日本から持ってきてました。

 

タイに来てから精一杯で、すっかり忘れていましたのです。私は久々の電子辞書を活用することにしました。

 

 

・SONY電子辞書

 

ええと・・・電子辞書・・・電子辞書・・・

 

あった、あった・・・ 

 

さて交渉用の文章を作成するか・・・

 

ん・・・

 

あれ・・・

 

SONY?!

 

これSONYの電子辞書だ・・・

 

SONYと言えば

SONYじいちゃん?

 

 

この電子辞書、SONYじいちゃんに売れるんじゃね?

 

 

・SONYじいちゃん電話をかける

この電子辞書は会社員時代よく使っていたので愛着がありました。しかし、背に腹は代えられません。sonyじいちゃんに買い取ってもらえないか?交渉することにしたのです。

 

たしか2万円(8000バーツ)以上、した愛着のある辞書でした。私も簡単には売りたく無かったので必死でした。

 

sonyじいちゃんに買い取りを持ちかけると、sonyの文字を見て目を見開いて反応してくれました。やはりSONYは強いです。そうして、フガフガ・・・言いながら、どこかに電話をかけはじめました。電話が終わると具体的な交渉が始まりました。

 

 

・1500バーツの大金!

SONYじいちゃんの最初の言い値は1000バーツでした。定価の7%ほどです。しかし、どうせならもっと高く買って欲しいと考えた私は、

 

 

NONONOー!

デスイズ ウルトラ ハイパー ブランド SONY

アンダスタン?? ベリー ベリー イグペンシブ!

 

 

1000バーツ? オハナシニ ナラナイデスヨ

5000バーツ!! 5000バーツ!

 

 

と定価よりも高い値段で交渉をはじめたのです。もちろん5000バーツで売れるなんて思ってもいません。しかし、どうせなら高い金額を提示時たれ。と考えていました。

 

そして、交渉の末、1500バーツ(4000円)で買い取ってもらえることになったのです。定価の2割程度でしたが、無一文の私にとっては非常にありがたい資金となりました。SONYじいちゃんと最後はお互いニッコリ笑顔で握手をしました。

 

 

 1500バーツあれば、この安宿なら2週間ぐらいは連泊できそうです。首の皮一枚つながったことに安堵しました。あまりにもおなかが減っていたのでお金をもらった瞬間300バーツぐらい屋台で浪費してしまいました。

 

 

それでも1200バーツ余っています。ある程度余裕はできました。しかし、ビジネスにたどり着いていないという現実は変わりませんでした。次の日から本格的に商品捜しに出ることになるのです。

 

 

 

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コミュニケーション能力-講座の軌跡142 起業迷走編 SONYじいちゃん 75バーツ 200円の宿

コミュニケーション能力-講座の軌跡142 起業どん底編 SONYじいちゃん 200円の宿

 

元引きこもりの私は起業をするために退職しました。陰鬱な日々が続く中、現実逃避の手段としてタイへ行くことにしたのです。タイに到着するとレディーマッサージトラブルに遭遇し、路上生活を強いられていました。残りは300バーツ(900円ぐらい)になっていました。

 

・腐臭漂う

タイは暑いので汗をかきまくっていました。体から異臭がするのがわかりました。持ってきた洋服はTシャツ3枚だけです。汗臭いので、トイレでシャツを洗い、公園で天日干ししました。

 

しかし、全身の汗臭さは取れません。とりあえずタオルを濡らして全身をふきましたが、焼け石に水です。風呂に入りたい・・・とすごく感じました。

  

・徘徊 

町中を徘徊し続けると、バンコク市内の地理がわかるようになっていきました。観光客がたくさんいる、にぎやかなカオサン通り、電車などもある近代的なバンコク中心部、雑然とした工業地帯・・・

 

  

そして、インド人街がありました。ターバンを巻いているインド人がゾロゾロと歩いていました。 

 

 

・INN75バーツ

物珍しくインド人街を放浪していると、INN75バーツという手書きの文字を発見しました。

 

ええ!!75バーツ(200円ぐらい)??

 

75バーツと言えば手持ち資金300バーツでも3~4泊行ける金額でした。しかし、75バーツの宿というのはタイの中でも破格でした。どう考えてもあやしいです。

 

看板の向こうには、2階に続く階段がありました。その階段の入り口に70歳ぐらいのターバンを巻いたおじいさんがいました。おじいさん認知症なのか?誰もいないのに何か1人でフガフガ言っています。

 

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*作画 みちさん協力 

 

そして、不思議なことに、なぜかそのおじいちゃんの横には、「SONY」と書いた大きな箱が置いてありました。電化製品を転売?などもしてビジネスをしているのだと考えました。わたしはこのおじいちゃんをsonyじいちゃんと名付けました。

 

 

 ・75バーツの部屋のクオリティ

sonyおじいちゃんに話かけると、フガフガ・・・と返してきました。何を言っているのは分からなかったのですが、表情から泊まれると言っているようでした。

 

3日間体育座りで野宿して体がおかしくなっていた私は、75バーツをじいちゃんに渡しました。するとじいちゃんは100均で売って良そうな南京錠を渡してくれました。。

 

2階に上がるとそこは、雑然とした倉庫のような空間になっていました。私の部屋の前にも何から箱詰めされた商品が置いてありました。

 

私の部屋は、漫画喫茶よりちょっと広いぐらいの小さな個室でした。そして、本当に洗っているのか?という汚い布団と別途があるだけの簡素な部屋でした。ホテルというより、倉庫置き場の1室という感じしいた。

 

 

・シャワーのありがたさ

しかし、嬉しいことにその宿は、共同のシャワーがついていたのです。むろん、シャワーと言っても、水しかでません。

 

それでも、充分でした。

 

私は汗まみれになったTシャツを洗い、体にこびりついた腐臭を洗い流し、やっと人並みの気持ちになって、布団で寝ることができたのです。

 

 

しかし、この宿に3日間泊まると、ついに資金が底をついてしまいました。財布を何度みても、残金はゼロ円です。私は再び頭を抱えることになります。

 

 

 

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コミュニケーション能力-講座の軌跡141 起業迷走編 路上生活

コミュニケーション能力-講座の軌跡141 起業迷走編 路上生活

 

元引きこもりの私は起業をするために退職しました。陰鬱な日々が続く中、商品を探すため(実態は現実逃避)タイへ行くことにしたのです。しかし、初日にレディーマッサージトラブルがあり、残り500バーツ(1400円)で生活することになってしまいました。 

 

 ・バンコク

朝起きて、ホテルのフロントの方に聞くと、バンコクの町にいることがわかりました。ホテルを出ると、空港周辺の閑散とした街並みとは違い、にぎやかなお店が立ち並んでいました。初日にケツの皮までむしられていた私ですが、気を取り直して市内を歩き回ることにしました。

 

 

トウクトウク 仏教 フルーツの町 

タイはとにかくバイクが多い街でした。交通量が非常に多く、3輪タクシーであるトウクトウクがたくさん走っています。

 

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また、そこら中に仏像がありました。町中を歩く人は仏像の前に来ると、手を合わせて軽くお辞儀をして歩いていました。この辺は日本人と通じるところがあり、ほっとしました。

 

町中では、屋台でフルーツがたくさん売っていました。それもとても安いのです。メロンのようなフルーツが10バーツ(30円)ぐらいで食べることができました。手持ち資金が500バーツしかない私にとっては非常に助かりました。

 

 

・野宿を覚悟

にぎやかな町並を歩きながら、私は今夜泊まれる宿も探していました。タイの宿は安いとは言え、最低でも、500バーツ(1400円)ぐらいする宿が多く、なかなか手ごろな値段の宿が見つかりません。

 

あたりは暗くなり、活気のある街も静かになってきました。

 

結局、一日中、宿を探して、結局安く泊まれそうな宿が見つかりませんでした。400バーツの宿はあったのですが、食費を考えると手が出ません。。

 

そしてついに私は野宿せざるを得なくなってしまったのです。

 

 

・チュラーロンコーン大学で野宿

1万円しか持ってこなかったことを激しく後悔しつつ、どうせ野宿をするのなら、せめて治安の良い場所で寝たいと考えました。

 

市内を歩いていると、チェラルコーン大学という大きな学校を見つけました。治安がよさそうだったので、大学の脇の道路で、体育座りで、夜を明かすことにしました。

 

体育座りで星空を眺めながら、野宿をしていると、やはり不安感と悲しみが襲ってきました。

 

・ 人生を振り返る

もう24歳です。会社員も辞めてしまい、いまだに人生を放浪している。商品を捜すとうそぶいて、起業家になったつもりで、町中を俳諧しているが、結局何もみつからない・・・

 

挙句の果てに野宿をしている・・・迷走しているなあ・・・いったい僕はどんな仕事をしたいのだろうか・・・心からやりたいと思える仕事に巡りあえるのだろうか・・・

 

 

そう考えながら、うとうと仮眠をとるのでした。

 

 

結局私は3日間、この大学の脇の道路を定宿にして、人生を考え続けながら過ごしたのです。 

 

 

 

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コミュニケーション能力-講座の軌跡142 起業迷走編 SONYじいちゃん 75バーツ 200円の宿 - 川島ブログ

 

コミュニケーション能力-講座の軌跡140 起業迷走編 おじさん大激怒

コミュニケーション能力-講座の軌跡140 起業迷走編 おじさん大激怒

 

 元引きこもりの私は起業をするために退職しました。しかし4か月経っても、事業プランが見つかりません。貯金がどんどん目減りしていきます。陰鬱な日々が続く中、私は商品を探すため(実態は現実逃避)タイへ行くことにしたのです。

 

タイの空港に降りると、怪しいおじさんが宿に連れて行ってくれました。そこでおじさんは、女の子の写真を見せてレディーマッサージを進めてきたのです!!

 

 

・残念ながらNO

私は、タイの女の子との体と体のダイレクトコミュニケーションを楽しみたいという気持ちもありました。おそるおそる、値段を聞いてみると、5000バーツと主張するのです。

 

いかんせん、手持ち資金はホテル代を差し引いて2500バーツしかありません。残念ながら・・・?!・・・答えはNoでした。

 

 

 

・おっちゃん大激怒

すると、さっきまでニコニコしていたおじさんが豹変し、狂ったように激怒しはじめました。

 

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*賭博破壊録 カイジ 人食いパチンコ編2 アンコール刊行 より引用

 

 

おっちゃんの英語をよく聞き取って見ますと、どうもホテルの値段は、本来ならもっと高いらしく、差額分について自腹を切った!と主張するのです。

 

んで、なんで自腹切ったのかというと、レディーマッサージを受けると、おじさんにバックマージンが入るからです。すなわち、3000バーツが突然、1000バーツになったのは、レディーマッサージを受けることが前提の値段だったわけです。

 

 

 

どうも私が、yes yesを連発している時に、その旨を了承していたらしく、おっちゃんからすると私はインチキをしたことになるのです。

 

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おっちゃんはすごい勢いで、レディーマッサージを受けないなら3000バーツ払え!と主張してきました。

 

おっちゃんの怒りは収まりません。タイというアウエーでは何をされるかわからない・・・私は激怒したおっちゃんの勢いに圧倒され、ついに3000バーツを払ってしまいました。

 

 

・初日にして資金の大半を失う

こうして私は空港に降りて、ものの30分で資金の大半を失い、残り500バーツ(1500円)で過ごすことになったのです。

 

まあ考えても仕方がありません・・・

 

とりあえずは、清潔なベットの上で寝ることができるわけです。後は野となれ山となれ。私は旅の疲れと、体の国際交流ができない残念さを噛み締めながら、ゆっくりと寝てしまいました。

 

このネガティブな体験が、人生を決定づける決断のきっかけになるとは、この時点では考えてもいませんでした。

 

 

 

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コミュニケーション能力-講座の軌跡141 起業迷走編 路上生活 - 川島ブログ

 

 

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私川島達史は元引きこもりニートです。対人恐怖の克服体験、起業について執筆中です。対人恐怖の克服、どうして引きこもりがコミュニケーション講座を創ったのか?興味がある方は是非ご一読ください。


・軽度対人恐怖時代    1~32

・引きこもりピークに   33~56

・フリーター時代     57~82

・2年間の会社員時代   83~128

・起業ニート時代     129~187

 

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コミュニケーション能力-講座の軌跡139 起業迷走編 レディーマッサージOK?

コミュニケーション能力-講座の軌跡139 起業迷走編 レディーマッサージOk?

 

 元引きこもりの私は起業をするために退職しました。しかし4か月経っても、事業プランが見つかりません。貯金がどんどん目減りしていきます。陰鬱な日々が続く中、私は現実逃避の手段としてタイへ行くことにしたのです。

 

・あやしいタイおじさん

タイの空港についたはいいものの、宿が無がありません。途方に暮れていると、タイのおじさんが怪しい笑みを浮かべながら近寄ってきました。

 

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ざわざわ・・・

 

 

Is your older brother's inn?

おにーさん 宿は決まっていますか?

 

no・・・I have not decided yet.

まだです・・・

 

Have a nice accommodation Do you go?

良い宿がありますよ 行きませんか?

 

 

私は2年間貿易系の会社にました。そのため日常英会話、挨拶レベルの中国語はなんとかできるようになっていました。

 

ただし、おじさんも私も、にわか仕込みの英語です。お互い何を言っているか、半分ぐらいは理解不能でした。

 

 

・愛想笑いでYES YES

宿に誘われたものの、見た目からして怪しすぎます。しかし、空港周辺は、土地勘がありいません。さらには薄暗く、治安の悪さを感じていました。

 

 

そこで、とりあえず値段だけでも・・・と聞いてみると・・・

 

 

3000バーツ 

 

と言われました。

 

高いわ!!

 

3000バーツと言えば、3500バーツの8割にあたります。

 

 

・安くしてくれ!

そこで私は、

 

アイアム ハイパー ウルトラ プアー マン

ディスカウント プリーズ!

 

と主張しました。するとおじさんが、不気味な笑顔を浮かべながら、

 

〇〇〇、△△、バツバツ・・・

 

と謎の英語でまくし立ててきました。

 

この辺からこのおじさんが何を言っているのか、わからなくなってきました。私は日本人です。日本人はnoでも建前上はyesと言う民族です。日本人らしく、愛想笑いと浮かべながら、yes、yes・・・と繰り返していきました。

 

 

・ディスカウント成功

3分ぐらい、わかったような、わかっていないような会話を続けると、私の善良な雰囲気に感銘を受けたのか、おじさんが急にあきらめたような表情で

 

1000バーツ

 

で泊まれると言うのです!なぜか3000バーツが、1000バーツに減額されたのです。

 

 

私はこのとき、(ははーん・・・おっちゃん、ボッタくってやろうと思ったけど、あきらめて、正規の値段で案内したんだな)

 

のと心の中で考えました。

 

1000バーツなら仕方がないか・・・

 

 

私はOkを出しました。するとおっちゃんは近くに止めてあった車に私を載せると、宿まで届けてくれたのです。

 

・豪華なホテル

宿につくと、思ったよりも豪華な創りになっていました。外装がしっかりしていて、中庭まであります。

 

私がフロントに行こうとすると、

なぜかおっちゃんが

 

OKOK!ノープロブレム・・・

 

 

と言うのです。するとおっちゃんが直通で、部屋まで案内してくれました。普通はホテルの従業員などが案内してくれるものだと思います。しかし、なぜかおっちゃんがフロントを無視して部屋まで案内するのです。

 

・レディーマッサージ

部屋は日本のホテルと変わらず、ゴージャスでした。1000バーツなら安いものです。タイは物価が安いなあ~と思っていると、おじさんがニコニコしながら、

 

 

レディーマッサージ レディーマッサージ     ウイッチガール ウイッチガール?

 

 

と言いながら、美しい女の子がたくさん、載っている写真を私に見せてきました。

 

 

 

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コミュニケーション能力-講座の軌跡140 起業迷走編 おじさん大激怒 - 川島ブログ

 

コミュニケーション能力-講座の軌跡138 起業迷走編 1万円(3500バーツ)しばり

コミュニケーション能力-講座の軌跡138 起業迷走編 1万円(3500バーツ)しばり

 

 

事業プランを模索していた元引きこもりの私ですが、生涯をかけて打ち込む仕事に出会うことが出来ていませんでした。唯一、海外の方とのコミュニケーションの面白さが記憶にあったので、貿易に興味を持ち始めていました。

 

ただ・・・いくら勉強しても、肝心の商品と出会うことができません。そこで私は1つのチャレンジ(実質は現実逃避)としてタイに商品を捜しに行くことにしたのです。

 

 

・1万円縛り

自分の性格を鑑みると、お金を持って行くと、圧倒的豪遊・・・をしてしまうのは目に見えていました。そこで自分との約束として、お金を1万円だけしか持っていかないことを決めました。ギリギリの金額で自分を試してみたいという気持ちもありました。

 

 

 最低限の保険として帰りのチケットは買っていました。ただし、OPENチケット(帰りの日程が決まっていないチケット)で日程は固定しませんでした。

 

事業プランの片鱗を見つけるまでは、絶対に帰ってこない!

 

と虚勢を貼っていました。

 

 

・薄暗い空港に到着 

2005年当時のタイは1バーツ2.8円ぐらいだったと思います。1万円ですと3500バーツぐらいでしたでしょうか。換金してみるとそれ位のお金にしかなりませんでした。

 

私が使った便は夜に到着の便でタイの空港についたのは夜の11時ぐらいでした。空港に到着すると、さっそく異様な雰囲気を感じました。

 

まず照明が全体的に暗いのです。成田空港の明るさを100とすれば30ぐらいでしょうか。不吉な・・・どんよりとした・・・そんな雰囲気がありました。

 

 

・ニコニコしたおじさんが寄ってくる

空港から降り立つと、夜の11時ということもあり、人はまばらです。周りに居た日本人もいなくなってしまいました。心細くなってきます。さらにはほぼ何も調べずにタイにきてしまったため、泊まる宿もありません。

 

不安になりながらも空港から出ると、大きな幹線道路がありました。照明が暗く、治安が悪そうです。ホテルや商店街はありませんでした。たまにすれ違うタイ人の視線を感じます。

 

 

これは朝まで空港コースだな・・・

 

と途方に暮れていました。

私はしばらくボケっと突っ立ていました。。

 

 

するとどこからともなく、50代ぐらいのニコニコしたタイ人のおじさんが近づいてきたのです。

 

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*賭博破壊録 カイジ 人食いパチンコ編1巻より引用

 

 

このわずか30分後に、1万円しか持ってこなかったことを、圧倒的に後悔する事件が起こるのです!!

 

 

ざわざわ・・・

 

 

 

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